ふたりエスケープ 3 百合姫コミックス
著:田口囁一
出版社:一迅社
締め切りに追われ現実から逃げたい漫画家の後輩(黒髪ロングオタク女子)と無職で今現在、現実逃避中の先輩(ユルフワロングそばかす小っちゃい女子)による日々を描いた作品です。
登場人物
担当
後輩の担当編集者
眼鏡ショートの女性。
後輩に自分と同じ物を感じつい厳しくしてしまう。
お酒に弱い。
あらすじ
風邪をひいてしまった先輩。
後輩はこういう時、同居人は厚い看病をするものと先輩の世話を焼き始める。
しかし、漫画を描く事以外、基本不器用な後輩は氷枕で額を冷やそうとして水をぶちまけ、寒いと言えば暖房器具を全力で動かし灼熱地獄にし、お粥を作れば醤油とバターを入れすぎ胸やけする粥を作る始末。
最後の締めは生卵を数個入れたジョッキの日本酒。
今日がアタシの命日かもしれない。
そんな感想を抱きつつ、何とかその日を乗り切った先輩は夜明けには熱も引いていた。
自分の布団の傍でそのまま眠ってしまったらしい後輩に半纏をかけてやり、先輩は流しに溜まった洗い物を片付ける。
そうこうするうち起きて来た後輩の顔が赤い。
どうやら風邪をひいてしまったようだ。
そんな訳で昨日とは逆に、今度は先輩が後輩の看病をする事になるのだった。
感想
今回は冒頭の風邪のお話から始まり、クッキングトイ、太った後輩、編集部と先輩、出版社の受賞パーティーと夜の散歩、クリスマス、脱衣花札、確定申告、お花見と嘘等が収録されました。
その中でも印象に残ったのは太った後輩のダイエットと、クリスマスのエピソードでした。
クッキングトイにハマり、ジャンキーな食べ物を食べまくった所為で後輩は太ってしまいました。
そこへ出版社主催の受賞パーティーのお誘いが。
先輩はただで飲み食い出来ると、太った自分を見られたくないと言う後輩にダイエットをさせるのですが……。
ダイエットに成功?した後輩の姿が衝撃的でした。
もう一つ、クリスマスの話は無事原稿を上げ、先輩が用意したクリスマスパーティーに突入した後輩と、その原稿を受け取った担当編集との差がえぐかったです。
電気が消された暗い編集部で一人、モニターを見つめる担当編集……。
なんか怖かったです。
まとめ
今回は二人の日々に担当も加わり、作品がさらに賑やかになりました。
今後、彼女が絡むエピソードも増えるのでしょうか。
次も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はpixivコミックにて一部無料でお読みいただけます。
作者の田口囁一さんのTwitterはこちら。