リオンクール戦記 コミカライズ版 1 バンブー・コミックス
原作:小倉ひろあき
漫画:Nagy
キャラクター原案:toi8
出版社:竹書房
小説リオンクール戦記のコミカラズ版。
胃の腫瘍で他界した田中正(たなか ただし:41歳)は気が付けば中世ヨーロッパ風の異世界で伯爵家の次男、バリアン・ド・リオンクールとなっていました。
その事に戸惑いつつも正はバリアンとして精一杯生きようと決意を固めます。
世界観・登場人物
世界
中世ヨーロッパの様な石と鉄の文化。
食料事情や衛生環境が悪く、貴族であっても食料事情は良いとはいえず庶民の栄養状態は非常に悪い。
人の命が軽く、病で働けない奴隷や罪人は殺人の練習台にされている。
バリアン・ド・リオンクール
伯爵家の次男
病で死んだ田中正の意識が宿る事になる少年。
正はバリアンの記憶を持っていない為、記憶喪失を装っている。
正が宿る前は相当な悪ガキだったようだ。
バリアンとして生きる事になった正は精一杯生きようと努力を続け、人の命が軽い世界に徐々に順応していく。
田中正(たなか ただし)
現代日本において病で死亡した男
妻と二人の子供を持つ男性。
胃の腫瘍により41歳で死亡。
家族を幸せに出来なかった事を悔いている。
ロベール・ド・リオンクール
バリアンの兄
リオンクール家の次代当主。
急激に出来の良くなった弟を少し警戒している。
面倒見のいいお兄ちゃん。
勉強は嫌い。
リュシエンヌ
バリアンの母
記憶喪失により性格の変わったバリアンを心配している。
リンネル
聖天教会の僧侶
早熟なバリアンの優秀さに驚き僧になる事を勧める。
ルドルフ・ド・リオンクール
バリアンの父親
リオンクールの鷹と呼ばれる武人。
正とのファーストコンタクトで彼の頭に木刀を叩き込む。
オレノ・ジロー
バリアンの守役
クマ髯の剽軽な男。
ボディーガードとしてバリアンを守り、彼に戦い方を教える。
村名主の家系。
ロナ
リオンクール家の奴隷の少女
正が乗り移る前のバリアンは彼女に対し酷い仕打ちをしていた。
額の傷はその頃のバリアンが付けたもの。
正はその事を気に病み、何かとロナを気に掛ける。
ロロ
ロナの弟
友と呼んでくれたバリアンに恩義を感じ、姉の思いも背負い自ら彼の奴隷となる事を望む。
アルベール・ド・グロート
リオンクール家に仕える執事
オレノに変わりバリアンの教育係となった男。
隻眼に火傷、刀傷と執事のイメージとはかけ離れた人物。
暴力を厭わず、バリアンにこの世界における貴族の生き方を教える。
ジャン・ド・グロート
アルベールの孫
アルベールとはまるで似ていない美少年。
後に戦友としてバリアンと共に戦う事となる。
あらすじ
病で死んだ田中正は中世ヨーロッパ風の異世界で、伯爵家の次男バリアン・ド・リオンクールとして覚醒する。
前世で家族を幸せに出来なかった正は、今世は精一杯やろうとバリアンとして生きる事を決意する。
バリアンとして生きる中で世界の状況を見た正は、豊かに暮らせる国を目指し仲間を集める事を意識するようになった。
貧しい食生活、不潔な生活環境、貴族、庶民、奴隷といった身分の差。
現代社会で生きて来た正にはショッキングな事が多かった。
そんな思いを胸に抱きつつ、正は今は闘争の時代なのだと血に塗れる事で理解しながらバリアンとして成長していく。
感想
原作は未読なのでバリアンがどの様な道を辿るのか、現状ではまったく知りません。
ですが冒頭のエピソードを読むと、巨大な国が潰え小国が乱立し覇権を争う時代が描かれる群雄割拠の物語だと思われます。
第一巻の段階でも兄との確執の芽の様なシーンも描かれ、兄弟同士の争いの様な展開もあるのかなと感じました。
兎にも角にも、今後どのようにバリアンが国を造って行くのか読むのが楽しみです。
まとめ
魔導の系譜の時もそうでしたが、漫画から入ってしまうと小説を手に取りづらいのがもどかしい所です。
先は知りたいけど、それは漫画で読みたいというジレンマに陥ってしまいます。
こちらの作品はWEBコミックガンマにて一部無料で閲覧いただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。