小説 小説長編

未来放浪ガルディーン 第二巻 大暴力。 あらすじ・感想

投稿日:2018年12月3日 更新日:

街並み
未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。
著:火浦功
画:出渕裕・ゆうきまさみ
出版社: 角川書店 角川スニーカー文庫

一巻の第一話で本懐を遂げてしまったフレイヤ―家の王女、コロナフレイヤ―は逃亡の途中、踊り子のシャラ(男)とペテン師のスリムと出会う。
三人は、砂虫に追われネクロポリス(死の都市の残骸)に迷い込む。

そこには、ある兵器が六百年間パイロットを待ち続けていた。
兵器は、T・178オーガニック・エンフォーサー、ガルディーンと名乗った。
自己修復機能、自己適応機能、そして自己判断機能を備えた汎用機動ユニットだ。

ガルディーンにパイロットとして認定されてしまったコロナは、この歌って踊ってベタも塗れる、機動兵器をお供に加え、お家再興のために旅を続けるのであった。

文明が一度崩壊した未来を舞台にした、なんでもありの冒険活劇第二弾。

あらすじや感想など

広告

一話目 荒野の質流れ 前巻終盤冒頭部分 あらすじ

シャラが男だと知って、騙されたと思ったコロナは、売り言葉に買い言葉で彼らと袂を別った。
主人の後を追う子犬のように、付いて行こうとしたガルディーンも追い払われてしまう。

彼らと別れたコロナは道に迷い、深い森の中で、巨大ムカデに襲われていた気弱な少年と出会う。
コロナは少年の勧めで、彼が乗ってきた船に向かった。
コロナを待っていたのは、アルタミラ率いるコロナ討伐隊だった。
少年はジョージ<無謀王>ヴァルマーの息子、トロイ<軟弱王>ヴァルマーその人だった。

戦いは始まり、そして終わった。
去っていくコロナにアルタミラが悪態をついている。
トロイがあまり刺激しないほうがとアルタミラをなだめていた。

感想

コロナは機動兵器に乗らなくても、石でそれを撃墜出来ます。
それを知っている討伐隊の者たちは、戦う前から戦意を失っていました。
アルタミラは頑張っているのですが、とても気の毒な感じになっています。

広告

まとめ

この巻でコロナたちは、旧世界の知識を集めたという、塔の存在を知ります。
そこにたどり着き、塔の力をうまく使えば、崩壊前の世界を取り戻すことが出来るというのです。
彼らは半信半疑ながらその塔を探して旅を続けることにしました。

ヴァルマー軍の情報将校ベリアルがコロナと戦うたびに、体のどこかを失っていくのが不憫でなりません。

広告

-小説, 小説長編
-, , , ,

関連記事

城

十二国記 風の万里 黎明の空 上 冒頭部分あらすじ・感想

風の万里 黎明の空 上 著:小野不由美 画:山田章博 出版社: 新潮社 新潮文庫 十二国記の第四作目、慶国(けいこく)にて登極間もない陽子、芳国(ほうこく)で国王であった父を殺された祥瓊(しょうけい) …

独房

死刑にいたる病 あらすじ・感想

死刑にいたる病 著:櫛木理宇 出版社: 早川書房 ハヤカワ文庫 筧井雅也は私立大学に通う大学三年生だ。 かつての彼は家族の期待に応えた優等生だった。 しかし、高校に進学するとついて行けず、精神を病んだ …

霧の森

小説 シライサン 登場人物・あらすじ・感想

小説 シライサン 角川文庫 著:乙一 出版社:KADOKAWA 乙一さん自身が監督を務めた映画「シライサン」の原作小説です。 登場人物 山村瑞紀 大学生 おとなしく、人の目を見るのが苦手な女性。 加奈 …

カレーライス

未来放浪ガルディーン外伝 第二巻 大ハード。 あらすじ・感想

未来放浪ガルディーン外伝(2) 大ハード。 著:火浦功 画:出渕裕・ゆうきまさみ 出版社: 角川書店 角川スニーカー文庫 さーて今回のガルディーン外伝は。 ミシン鉱山をめぐる、仁義なき戦いを描いた、シ …

虎

十二国記 白銀の墟 玄の月 第三巻 登場人物・感想

白銀の墟 玄の月 3 著:小野不由美 画:山田章博 出版社: 新潮社 新潮文庫 十二国記の第九作目、その第三巻目。 今回は一巻、二巻で登場した人物について書きたいと思います。 上記二つをお読みで無い方 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。