未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。
著:火浦功
画:出渕裕・ゆうきまさみ
出版社: 角川書店 角川スニーカー文庫
一巻の第一話で本懐を遂げてしまったフレイヤ―家の王女、コロナフレイヤ―は逃亡の途中、踊り子のシャラ(男)とペテン師のスリムと出会う。
三人は、砂虫に追われネクロポリス(死の都市の残骸)に迷い込む。
そこには、ある兵器が六百年間パイロットを待ち続けていた。
兵器は、T・178オーガニック・エンフォーサー、ガルディーンと名乗った。
自己修復機能、自己適応機能、そして自己判断機能を備えた汎用機動ユニットだ。
ガルディーンにパイロットとして認定されてしまったコロナは、この歌って踊ってベタも塗れる、機動兵器をお供に加え、お家再興のために旅を続けるのであった。
文明が一度崩壊した未来を舞台にした、なんでもありの冒険活劇第二弾。
あらすじや感想など
一話目 荒野の質流れ 前巻終盤冒頭部分 あらすじ
シャラが男だと知って、騙されたと思ったコロナは、売り言葉に買い言葉で彼らと袂を別った。
主人の後を追う子犬のように、付いて行こうとしたガルディーンも追い払われてしまう。
彼らと別れたコロナは道に迷い、深い森の中で、巨大ムカデに襲われていた気弱な少年と出会う。
コロナは少年の勧めで、彼が乗ってきた船に向かった。
コロナを待っていたのは、アルタミラ率いるコロナ討伐隊だった。
少年はジョージ<無謀王>ヴァルマーの息子、トロイ<軟弱王>ヴァルマーその人だった。
戦いは始まり、そして終わった。
去っていくコロナにアルタミラが悪態をついている。
トロイがあまり刺激しないほうがとアルタミラをなだめていた。
感想
コロナは機動兵器に乗らなくても、石でそれを撃墜出来ます。
それを知っている討伐隊の者たちは、戦う前から戦意を失っていました。
アルタミラは頑張っているのですが、とても気の毒な感じになっています。
まとめ
この巻でコロナたちは、旧世界の知識を集めたという、塔の存在を知ります。
そこにたどり着き、塔の力をうまく使えば、崩壊前の世界を取り戻すことが出来るというのです。
彼らは半信半疑ながらその塔を探して旅を続けることにしました。
ヴァルマー軍の情報将校ベリアルがコロナと戦うたびに、体のどこかを失っていくのが不憫でなりません。
未来放浪ガルディーン(2) 大暴力。 (角川スニーカー文庫)[Kindle版]