漫画完結作品

タイムスリップオタガール 第四巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年6月7日 更新日:

金魚すくい
タイムスリップオタガール 4 ポラリスCOMICS

作:佐々木陽子
出版社:フレックスコミックス

30才の意識で過去に戻る前、はとこを虐めていた長谷川。
彼の行いによって二階の窓から飛び出したり色々ありましたが、最終的に腐なノートの中身を知られてしまいます。
キモイと言った彼にはとこは「私は男の子のハダカ描くのすごい好き」と満面の笑みで返しました。

しかし、その長谷川との会話を担任の加藤に聞かれてしまい……。

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あらすじ

自分の趣味(BL)の事を長谷川にキモイと言われたはとこは、開き直りも含みつつハダカを描くのが好きだと返した。
だが、二人の関係(虐めのエスカレート)を心配する担任の加藤に聞かれてしまう。

教師に自分の趣味を知られたと思ったはとこは、社会的な死を覚悟する。
更に落としたノートを拾い机に入れてくれたのも加藤だったらしい。
その際、彼は開いていたページに描かれていた物を見ていた。

完全に終わった……。
茫然自失のまま、加藤に手伝いを頼まれ一緒に職員室に向かう。

ノートの事を詳しく説明しなければならないのかと思案を巡らせたはとこだったが、加藤は内容についてそれ程深く理解しておらず、逆にテストの出来を褒めた。
どうやら彼は髪を切ってからのはとこの様子(熱心に目を輝かせて授業を受け、とても明るくなった事)について好感を抱いている様だった。

加藤は吹奏楽部を辞めた事もマンガの為かと問い、はとこがそれを肯定すると「頑張ってる城之内、凄く良いと思うぞ」と褒めてくれた。

マンガを否定しない岡田の姿は、かつての暗かった中学時代を思い出させた。
あの頃は世の中クソくらえと思っていた。
しかし岡田はあの頃も自分を気に掛けてくれていた筈なのだ。
その事に気付いていなかった自分を思い、はとこはしばし茫然とした。

感想

今回は担任教師、岡田との絡みから始まり、夏休み突入、納涼祭、合同誌の製作開始等が描かれました。

夏休み、昔は宿題を溜め込み終盤に後悔する愚かな子供でした。
多分、今だったらはとこ同様、初期に全て片付けてると思います。
変化の原因は先手先手でやっとかないと、無茶振りされた時対応できないという事を社会に出て身を持って学んだからだと思います。

……なんでいつもギリギリで言うんだよ。

それはさておき、今回は合同誌製作に並行して描かれたみのりんの気持ちがとても印象に残りました。

みのりんははとこの事を無意識にずっと自分と一緒にいてくれると感じていたのでは無いでしょうか。
幼い頃から一緒で同じ歩幅で歩き、助けないと動けなかったはとこが自分の足で自分より先へ歩いていく。

喪失感や焦り、寂しさと少しの嫉妬がない交ぜになった感情が湧いたのではないかと読んでいて思いました。

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まとめ

夏休みの納涼祭。
そういえば最近お祭りにも行っていないので、久しぶりに縁日で買い食いしたくなって来ました。
イカ焼き久々に食べたいなぁ。

この作品はCOMICポラリス公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
作者の佐々木陽子さんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージは ぱくたそ の すしぱくさん による画像です。
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