漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件 3 イブニングKC
原作:クマガエ
漫画:宮澤ひしを
出版社:講談社
漫画雑誌の編集者だった佐熊陽平(さくま ようへい)は十四年務めた出版社を退職。
引き継ぎの為の東京と飛魚市を行き来する二拠点生活も終了する事になった。
それと時期を同じくして畑で作った米の収穫も終わり、彼は初めて自分の手で作ったお米を口にした。
その美味しさに来年も米を作ると彼は固く誓うのだった。
登場人物
夏希(なつき)
オーガニックカフェ、RERAのオーナー
野菜大好きな女性。
店を訪れた陽平達を農薬を使わず野菜を作っているアナンの下へ導く。
アナン
アナン研究所(のうじょう)の主
金髪眼鏡で白衣の若者。
大学では土の研究をしていたらしく、実家の農場の土を調べる事にハマり、祖父から農場を受け継いだ。
無農薬で野菜を育てる事以外でも様々な実験的な農法を試している。
微生物の持つ力を陽平達に教える。
あらすじ
退職し完全に無職となった陽平は妻のミユと二人、収穫祭に参加していた。
その収穫祭では収穫量のランキングも発表されていた。
一位は呉部田(ごぶた)の20.4キロ。
陽平も持った感じで20キロぐらいはあると思っていたが、実際は16.5と参加者の中では平均的な量だった。
それはともかくとして、日本人一人が年間に消費する米の平均、54キロの三割強を得る事が出来た。
そんな風に自分の力で米を育てた経験は、陽平に自信を与えていた。
その後、お祭りを楽しんだ陽平とミユだったが、実は二人はある事を決めていた。
それは飛魚市から出る事だった。
田舎での暮らしは良い面もあるが、二人の求める施設の無さ、虫の多さ、雨漏り等、故障のある家への不満等、一年暮らした事で自分達には合っていないと彼らは痛感していたのだ。
そういった訳で二人はお世話になった人々に別れを告げ、飛魚市を離れより東京に近い翼野市に拠点を移すのだった。
感想
今回は冒頭、収穫祭から始まり、翼野市への引っ越し、オーガニックカフェのオーナー、夏希との出会い、アナン研究所、微生物の力、糀菌と味噌づくり等が描かれました。
今回、陽平達は田舎過ぎる飛魚市を離れ、少し都会の翼野市へと引っ越しました。
その翼野市で土壌や微生物に詳しいアナンと出会い、その微生物の力を借りて味噌作りに挑戦したりします。
麹菌は味噌の他、醤油、酢、お酒等、身近な物を作るのに欠かせない菌なんだなと作品を読んで改めて感じました。
あと、麹菌が日本にしかいないというのも意外でした。
まとめ
次巻では陽平は離れた筈の漫画編集の仕事とまた接点を持つようです。
彼がどんな選択をするのか、次巻も読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。