タイムスリップオタガール 1 ポラリスCOMICS
作:佐々木陽子
出版社:フレックスコミックス
城之内はとこ(30)
スーパーのレジバイトで生活費を稼ぎつつ、実家で暮らしながらオタクな人生を楽しんでいた彼女は何度かの死に戻りを経て、1996年、13才の自分の体に精神のみタイムスリップします。
登場人物
城之内はとこ(じょうのうち はとこ)
30才のオタク女子
オタク生活を満喫していたが、電車に二度轢かれ、階段から落下し、最後はトラックに轢かれるという都合、4度の死?を経て1996年に精神のみ飛ばされる。
BL好きの腐女子だが、96年当時、腐女子という言葉はまだ存在していない。
はとこの母
アニメや漫画に傾倒し成績の芳しくないはとこに不満気味。
夫を無くし現在は彼女が家を支えている。
はとこの祖母
現代では一年前に亡くなっていた。
懐かしさの余り、はとこのおばあちゃん子度合いが爆上がりしている。
名前なんだっけ君
クラスメイトの男子
野球部所属の糸目男の子、当時全く交流が無かったはとこは、彼の名前を完全に忘れている。
30才のはとこの精神が宿った事で急激に変わった彼女に、戸惑いつつも好意を抱く。
甘酸っぱい。
みのりん
クラスメイトの女子
はとこの幼馴染。
以前のはとこも彼女とオタク仲間として友人関係を築いていた。
腐女子ではなく今の所、一般的なアニメ・漫画が好きな女の子・
タカちゃん
隣のクラスの女子
彼女もみのりんと同様オタクな仲間の一人。
安ちゃん(あんちゃん)
隣のクラスの女子
タカちゃんと同じクラスのオタク仲間。
はとこを含めた上記三人は30才のはとこが宿る前から仲良しだったようだ。
不良な高校生たち
遅刻していたはとこに絡むも、携帯ゲーム機を通して友人となる。
あらすじ
東京でコミュケ(同人誌即売会)帰りにホームから突き出され、電車に轢かれそうになったオタクの城之内はとこは自分がコミュケの前日に戻っている事に気付く。
訳の分からないまま、結局予定通りミュージカルを楽しんでいたはとこだが、再度電車に轢かれそうになりコミュケ前日に戻される。
はとこは時間が戻された事よりも、手に入れた漫画が読めない事に憤りを覚えていた。
三度目は万全の注意を払い無事家に辿り着いたはとこだったが、今度は階段から落下し三日まえ、東京に出発する日まで引き戻された。
戻る時間は高さが関係してるのでは考察するはとこだったが、それよりも休み前に戻った事を喜んでしまった。
帰宅し動画チェックなど日々のルーティーンをこなした彼女は、意気揚々と自転車で駅へ向かう。
だが背後に迫ったトラックに轢かれ彼女再び時を飛んだ。
飛んだ先、カレンダは1996を示していた。
感想
現在の知識を持ったまま過去に戻れたら。
誰でも一度は考えた事があるのでは無いでしょうか。
自分だったら何をするだろう。
……少し考えてみましたが、バックトゥザフューチャーのビフ並みに下衆い考えしか浮かんで来ませんでした。
この作品のはとこはそれとは違い、自分の好きな事に真っすぐに突き進んで行きます。
過去に諦めてしまった事、後悔している出来事をやり直す為、はとこは邁進していきます。
名前なんだっけ君(彼の名前は二巻で明らかに)やはとこの友人達の反応がとても可愛らしく感じます。
まとめ
感想ではビフ的な事を考えてしまいましたが、本当に中学生に戻れるなら今では絶版となった作品を買い集めたいなぁとか思います。
ただ、作中のはとこ同様、先立つものの調達に苦労しそうですが……。
この作品はCOMICポラリス公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
作者の佐々木陽子さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。