漫画完結作品

トクサツガガガ 第十九巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年6月3日 更新日:


トクサツガガガ 19 ビッグコミックス

作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック

中村叶(なかむら かの)、27歳、OL、特撮オタク。
兄に便乗し東京に来た母。
友人として彼女と接していこうと決めた叶は、自身の言葉に葛藤しながら母と兄の家族と共にアンティーク骨董市に出かけます。

広告

冒頭あらすじ

家族と共に出かけたアンティーク骨董市。
兄の望(のぞむ)はレコード、兄嫁のタカはキッチン用品、叶自身は新たな戦隊シリーズの影響を受け宝石に興味を引かれていた。

そんな中、母親の志(ふみ)も並べられていた品物を楽しんでいる様子だった。
元々、骨董市に行きたいと言ったのは彼女だった。
その様子を見て、望は自分の欲しいものを見つけて動けるようになったと苦笑を浮かべた。

以前であれば自分の事は我慢していた筈だ。
叶とやり合った成果が出たと言う望むに、叶も感慨深く頷いた。

ミニチュア家具を見ていた志に何を買うのか決まったと叶は声を掛けた。
しかし、志は商品を置き買わないという。
それに衝撃を受け、買わない理由を尋ねると志は「今更……」と呟く。
叶は「今更」では無く「これから」と言ったではないかと志に返す。

それに対し志は「あんたらは若いからええけども……」と自分の年齢を鑑みて、たかがしれとるとため息を吐いた。

感想

冒頭の叶の母親、志の言葉には少し引っ掛かりを覚えました。
この先、10年、20年後には死んでいるから物を増やすのは嫌だ。
分からなくはないですが、それでも死ぬまでは生きている訳です。

私自身は死ぬまで趣味を楽しみたいし、好きな物は側に置いておきたい、そう思います。
どうせいつか死ぬのなら、その時は好きな物に囲まれていたいですし、死んだ後は売るなり捨てるなり好きにしてくれていいとも思います。

残った人や処分する人には迷惑かもですが、そのぐらいの我儘は許して欲しいなぁと読んでいて感じました。

死期を予測し身辺を整理して逝くのもそれはそれでスッキリしそうですが、周りに何も無いのは少し寂しい気がしました。

私が集めた本やゲームを誰かが楽しんでくれたら。
そんな風に考えるのもなんか楽しいですし……。

広告

まとめ

今回は上記の他に、家族写真、着せ替え人形、チームダミアン、会社の新人、変わる人変わらない人、遊園地での作戦会議、ヒーローショーの始まり等が描かれました。

今回はダミアンとの和解の為の作戦会議的な回が多かった様に思います。

この作品も次巻で最終巻、最初はぼっちだった叶の周りにも仲間が増えたなぁと読んでいて感慨深く感じます。

この作品はビッグコミックBROS.NETにて第一話が無料でお読みいただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayの272447による画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

ウェルシュ・コーギー

GIGANT ギガント 第七巻 あらすじ・感想

GIGANT ギガント 7 ビッグコミックススペシャル 著:奥浩哉 出版社:小学館 GANTZ、いぬやしきの奥浩哉さんの描く、SFファンタジー。 週刊誌で報じられたちほと零の関係。 演技がしたいと言っ …

寿司

バカレイドッグス 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

バカレイドッグス 2 ヤンマガKC 原作:矢樹純 漫画:青木優 構成:津覇圭一 医療監修:茨木保 出版社:講談社 犬童兄弟が法外な治療費を請求し、病院を運営している理由。 それは意識不明になった母親の …

月と海

時給三〇〇円の死神 コミカライズ版 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

時給三〇〇円の死神 コミカライズ版 3 アクションコミックス 原作:藤まる 作画:桐原いづみ 出版社:双葉社 この世に未練を残して死んだ人々。 生きていた頃と変わらぬ暮らしを続ける、その死者の未練を晴 …

ひまわり

私の神様 第一巻 あらすじ・感想

私の神様 1 ガンガンコミックス 著:夢野つくし 出版社:スクエアエニックス 遠い昔、恋人の命を救う為、呪いを受けた神様。 その神様と過ごす為、輪廻を繰り返す恋人。 恋人の女性は、いつも人に生まれ変わ …

花火

ソウナンですか? 第九巻 あらすじ・感想

ソウナンですか? 9 ヤンマガKC 原作:岡本健太郎 漫画:さがら梨々 出版社:講談社 山賊ダイアリーの岡本健太郎さん原作のサバイバル漫画。 竹を材料にした双胴船を作り、日本に帰ろうと外洋に乗り出した …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。