三千年目の神対応 3 ヤンマガKC
著:加藤文孝
出版社:講談社
神である美少女、神木野御魂(かみきの みたま)と結婚する為に必要な印鑑を探し神の世界を旅する事になった霊感持ちの高校生、柴十蔵(しば じゅうぞう)。
神様見習いのあざとい系女子、天ノ川日和(あまのがわ ひより)も旅に加わり道中は更に賑やかに続いていく。
新旧様々な物が入り混じった、何でもありの神の世界の旅を描いた作品、その完結巻。
登場人物
麒麟
幻の神獣
鹿ベースに龍の髯と人の手に似た足先を持つ獣。
幻と言われるだけあって遭遇するのはウルトラレア。
出会った者に力の一部を分けてくれる。
悩みは幻すぎて知名度が低い事。
釘抜祭(くぎぬき まつり)
神社仏閣を建てる宮大工の八百代目頭領
江戸っ子タイプのツンデレ女子。
権威関係に弱い。
使っている木槌は打出の小槌。
御魂の母
見た目は御魂とそっくり。
十蔵が御魂に相応しいか確認する為、十蔵たちの前に現れる。
あらすじ
十蔵たちの前に現れた鹿に似た獣。
日和によればそれは麒麟と呼ばれる幻の神獣で、出会う事が出来れば力の一部を分けてくれるという。
何が欲しいですか? そう尋ねられた十蔵は、麒麟が何が出来るのか御魂に聞いた。
しかし、マイナーな神獣らしく、御魂も何が出来るのか分からないようだ。
例えば? 問い返した御魂に、麒麟は滔々と自分が授けた力について語り始めた。
長い語りであったが、結局、分かり難くて麒麟が持つ力が何なのか十蔵にはピンとこなかった。
仕方なく御魂が麒麟自身はどんな力が欲しいか尋ねる。
「メジャーになる「力」が欲しいです」
食い気味で答えた麒麟に、だったら幻って設定を止めた方がいいと答え、街へ下りて店を出す事を提案した。
それは麒麟にとって目から鱗だったようで、御魂に礼を言うと喜び勇んで飛び去ったのだった。
感想
今回は冒頭、マイナーな神獣、麒麟のエピソードから始まり、峡谷に橋を掛けている宮大工、釘抜祭、御魂の母登場等が収録されました。
物語的にはまだ続く感じですが、この巻で作品は完結。
不思議でカオスでゆるゆるな世界の旅を、個人的にはもっと見ていたかったので終わってしまうのは残念です。
まとめ
御魂の言葉に食い気味で答えた麒麟と、地位は通らねぇと言いながら御魂の事を知った途端、おもてなしを始めた宮大工の祭の掌返しが面白かったです。
こちらの作品はヤンマガwebにて一部無料でお読みいただけます。
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