アルマ 1 ヤングジャンプコミックス
著:三都慎司
出版社:集英社
文明が滅び人と機械が争いを続ける時代。
廃墟で暮らしている少年レイは街の周囲の地図を作りながら、平穏に暮らしていました。
空から来訪者が来るまでは……。
登場人物
レイ
廃墟で暮らす少年
自分達以外の人間を探し廃墟周辺の地図を作製している。
ゼロと呼ばれる機械に対して特殊な存在であるらしい。
共に暮らす少女リチェを家族の様に思い愛している。
廃墟で育った為、食べ物に強い執着を持っている。
リチェ
レイと共に暮らす少女
幼いレイを育てながらずっと一緒に暮らしてきた。
ラムダ
鼠型の生態部品ペット
瞳には動画と写真を撮影する機能と、それを投影できるプロジェクター機能がある。
高い知能を持つが動物のフリをする事もあり、場面ごとに使い分けているようだ。
食い意地が張っている。
テリー
レイが見つけたハンバーガショップのマスコット
片手にハンバーガ(恐らくテリヤキバーガー)を掲げた人形。
レイは美味しそうな食べ物を手にしながら、それを我慢し続けるテリーを尊敬している。
ルキアナ・コンスタンティン
人類の最南端の街ブカレストの守備隊長
鋭い目をした黒髪の女性。
ギジンと呼ばれる機械に奪われていた街ブカレストを奪還し、現在はその周辺の守備にあたっている。
右手を失い機械化した銃の腕を装備している。
あらすじ
人のいない廃墟で暮らす少年レイはその日も周辺の地図を描く為、ペットのラムダと共に廃墟の調査を続けていた。
探索を切り上げ彼が家に戻ると、家の外の道路で一緒に暮らしているリチェが洗濯物を干していた。
そのリチェに声を掛けると、何故か彼女はすこぶる機嫌が悪かった。
そういえばとレイは思い出す。
今日は彼女と一緒にバッテリーを探す約束をしていたのだった。
ご機嫌を取る為、廃墟で見つけた人形を取り出そうとしたが、出てきたのは裸の女性が表紙のいかがわしい本だった。
レイは人形が重かったので、本を手に入れる為置いてきていたのだった。
いい訳するレイにリチェの後ろ回し蹴りが決まる。
倒れたレイを踏みつけるリチェに、彼は見せたい景色を見つけた事と告げる。
次は一緒に行こうとレイが言うと、リチェは喜びを抑えきれず微妙な笑みを浮かべた。
しかしすぐに顔を背け、怒っているのは心配しているからだと彼に言う。
出会った人が善人とは限らないからだ。
彼女はずっと一人で生きて来た。
そんな生活にレイが加わり、彼を失う事をリチェは恐れていた。
翌朝、家から出てリチェとレイが日常の会話を楽しんでいると、上空に空飛ぶ機械に乗った女が現れた。
女は着陸して二人に話しかけ、機械の匂いがすると口にすた。
リチェを見てお人形さんみたいだと女が言った瞬間、レイの襟首がリチェにつかまれ引き倒される。
驚くレイをよそにリチェは左手を展開、腕に内蔵されていた銃を女の眉間に突き付けた。
感想
ギジンと呼ばれる機械と人が争いを続ける文明が滅びた地球でレイは人を探し旅立ちます。
作中では人類は完全に文明を失ってはいないようですが、その過程にある様です。
ディストピアな世界観と失われつつある人側のテクノロジー。
そしてその先細る未来を変化させうる力を持った少年。
読んでいるとアルマとは何か?レイは一体何者?と次々と疑問が沸き上がってきます。
まとめ
フォールアウトが大好きなので、こういったお話は大好物です。
この作品はあそこまで殺伐とはしていないですが……。
この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料で閲覧可能です。
作者の三都慎司さんのアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。