自転車屋さんの高橋くん 2 torch comics
著:松虫あられ
出版社:リイド社
自転車屋のイケメンヤンキー遼平と交際を始めたOLの朋子。
家で食事をご馳走したりと二人の関係は順調に進展しています。
登場人物紹介
佐藤キミ(さとう きみ)
朋子の同僚 朋子の同期でありよき理解者。
歯に衣を着せない言動が魅力。
駿河ケンイチ(するが けんいち)
キミの恋人
フリーで作家業を営む男性。
キミと同棲中。
まさやん
遼平の友人
大衆中華屋を営む男性。
遼平とは幼馴染。
とても美味しそうな料理を作る。
息子ばかり構う遼平に、自分とはもう遊んでくれへんのかと泣いて訴えた事がある。
ショータ
まさやんの息子
ドラえもん好き。
遼平によく懐いている。
三輪照幸(みわ てるゆき)
遼平の友人
アニメオタク。
遼平とはアニメを通じて仲良くなった。
お腹がキュート。
たもつ
朋子の実家にいる犬
大人しく優しいワンコ。
朋子の愚痴を黙って聞いてくれる。
犬種はグレートピレニーズで体重は五十キロ。
あらすじ
遼平との仲は順調に進み朋子は彼にドンドン魅かれていた。
その事は仕事にも影響し、彼の事を考え手が止まる事もしばしば。
そんな日々の仲、花火大会で遼平と一緒の所を見られた同僚の山本から、朋子は遼平を誹謗する言葉を投げかけられる。
山本は世間の常識を持ち出し、遼平の容姿からの憶測で彼が「ヒモ」ではないか、輩(やから)が恋人とかキツイなど心無い言葉を投げかける。
朋子の脳裏に遼平の姿が浮かぶ。
彼女の口は自分でも気づかない内に、遼平の事を語っていた。
確かに彼は怒ると怖いし輩と言われても仕方が無いかもしれない。
お箸の持ち方も下手だ。
だが誰かの事も、誰かの好きな物もバカにしたりしない。
涙ぐみつつそれだけ言うと、朋子はその場を後にした。
感想
一般論、社会常識、普通といった通念的な物があまり好きではありません。
皆こうなのだからと前習えをさせる事は、個々人が持つ独自性の否定の様に感じます。
また誰かをカテゴライズする事は、その人を一個人として捉えていない様に思います。
人はそれぞれ違うし、エリート、ヤンキー、オタクとかカテゴリーで一纏めにしていい物では無いように思うからです。
サラリーマンと聞けば、スーツを着て革靴を履いてネクタイを締めてと想像する人が多いと思います。
ですが、彼らの趣味は、家族構成、住んでいる場所、交友関係は?
全て違う筈です。
突き詰めれば人を判断する基準は、その人の為人にしか無い様に感じます。
大きな括りで見るのでは無く、一人一人をちゃんと見る様にしたいな。
作品を読んだ事で、改めてそう思いました。
まとめ
今回は朋子の職場、キミと駿河、漫画展、たもつ、そして遼平の父の事が描かれました。
この作品は読んでいると、毎回涙腺を刺激されます。
こちらの作品はトーチwebにて一部無料で閲覧いただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。