イーハトーヴのふたりの先生 1 BRIDGE COMICS
作:山口八三
出版社:KADOKAWA
幼い頃から周囲の生物と痛みを共有する体質だった星野賢仁(ほしの けんじ)は、動物達に興味を持つ事で痛みを和らげ世界を広げる事が出来ました。
成長した彼は獣医としての道を選ぶ事になります。
登場人物
星野賢仁(ほしの けんじ)
獣医
東北の動物園「南部イーハトーヴ」に勤務する青年。
他者の痛みを自分の痛みとして感じる体質を持つ。
しかし、余りにオカルトじみている為、その事は一部を除き同僚たちには言っていない。
上記の理由から動物の痛みを感じ治療しても、どうやって発見したのか説明出来ない場合がある。
また痛みを感じる対象は賢仁の周囲にいる生物である為、患畜意外の痛み(飼育員等の物)も感じ取ってしまう。
共有の度合いは意識の集中具合によって変化する。(意識を別の事に向ける事で痛みを緩和できる)
杉山
獣医
南部イーハトーヴに勤める獣医。
椎間板ヘルニアの為、休職。
穏やかで賢仁の体質についても知っている。
津川雪生(つがわ ゆきお)
獣医
杉山の代理として南部イーハトーヴに出向してきた獣医。
モデル体型のイケメン。
辛辣な物言いで正論を吐き周囲を委縮させる。
治療については豊富な知識を有している。
たまに青森の訛りが出る。
彼が人との会話を切り捨てているのは、訛りが原因ではないかと思われる。
ポンちゃん
南部イーハトーヴのマスコット
たぬきのキャラクター。
園内の動物について説明してくれる。
語尾はポン。
あらすじ
星野賢仁は幼い頃から、周囲にいる生物の痛みを同様に感じるという特殊な体質を持っていた。
成長した賢仁はその体質と折り合いを付けながら、東北のとある動物園「南部イーハトーヴ」で獣医として勤務していた。
ある時、その動物園の先輩でありよき理解者でもある獣医の杉山が、椎間板ヘルニアの為、休職する運びとなった。
園は臨時の獣医として腕はいいが当たりはキツイと評判の人物、津川を迎え入れる。
勤務初日、自己紹介をした津川に場を和ませようと飼育員の一人が出身を尋ねた。
それに津川は「その無駄な質問をしなければ、朝礼も早く終わって飼育に行けるのでは?」と返した。
凍り付く空気に賢仁は津川と上手くやって行けるだろうかと、先行きに不安を覚えた。
感想
意思の疎通の出来ない動物の治療において、どの部分が痛いのか分かる賢仁の体質は非常に有効だと感じます。
ただ、骨折等の強い痛みはそれによって賢仁自身が行動できなくなるデメリットも孕んでいます。
また、治療を科学的、合理的に考える津川にとって、賢仁の感じた痛みから類推する方法は勘に頼った物と映っているようでした。
津川、表面上はツンツンしてますが、内面は動物にデレッデレの様な気が凄いします。
彼の仮面がいつ剥がれるのか、そちらの方も楽しみです。
まとめ
動物園、幼い頃はよく行ったのですが最近は全然です。
旭山動物園の形態展示、一度見に行ってみたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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