漫画完結作品

いちげき 幕末一撃必殺隊 コミカライズ版 第五巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年5月15日 更新日:

傘 昔
いちげき 5 SPコミックス

漫画:松本次郎
原作:永井義男
出版社:リイド社

薩摩への総攻撃を告げた島田は、一撃隊に女郎屋、井村屋で遊ぶ事を許可し丑五郎にその引率を命じます。
それは暗に仲間を引き連れ脱走する事を促す物でした。

原作は永井義男さんの『幕末一撃必殺隊』(リイド社)です。

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あらすじ

丑五郎は無謀な襲撃をせず逃げろと言っているのだと島田の言葉を受け止めた。
総攻撃は全滅必至の過酷な物になるだろう。

そう考えた丑五郎は仲間を説得すべく、彼らがいる井村屋の広間へ向かう。
しかし仲間達は市造がチヨの事を洗いざらいぶちまけた事で、薩摩への怒りを燃え上がらせていた。

温厚な千代松でさえ薩摩に対する義憤を感じており、もはや理を説く丑五郎の言葉に耳を貸す者はいなかった。

結局流れは止められず一撃隊は全員詰め所に戻る事となった。
その報告を島田にしていた丑五郎は生き残る為、夜半の襲撃では無く真昼の奇襲を提案した。

江戸の町は現在、御用盗に便乗した野盗や物取りに怯え夜は静まり返っている。
逆に昼間は往来に人が溢れ平時と変わらぬ様相を見せていた。
刃傷沙汰は夜起きる物、住民達はそう考えているようだ。
恐らくそれは薩摩も同様な筈。

丑五郎は昼間の襲撃は無いと油断している薩摩の虚を突き、作戦の成功率を少しでも上げたい、ひいては隊員の生存率を高めたいと考えたのだ。

闇に乗じての逃走が難しい日中の攻撃に和田は反対するが、島田は一考の余地ありと吟味を始める。
最終的に島田が出した結論、それは御用盗を指揮する相良を標的とした物だった。

感想

この巻では前巻で島田が言っていた様に総攻撃が行われます。
雨の中始まったそれは人数の差も影響して、互いの血煙が舞うとても激しい物でした。

今回読んでいて、生真面目な堅物と思っていた和田の印象が随分と変わりました。
無茶をするのは能面なフェイスの島田の方で、和田は諫める側だと思っていたので結構意外でした。

次巻では和田の八熱地獄剣が相良に届くのか、島田はどう動くのか、丑五郎は生き残れるのか、また、丑五郎との駆け落ちを口にした女郎、お園との事等、色々気になります。

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まとめ

隊員達も次々に倒れ、物語もいよいよ佳境といった感じです。
今回、出番の無かった伊牟田と丑五郎(主人公だから生き残りますよね?)の対決もどうなるのか。
早く続きが読みたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの作品はトーチwebにて一部、無料でお読みいただけます。
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※イメージはpixabayのOpenClipart-Vectorsによる画像です。
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