ソフィアの円環 3 BLADEコミックス
著:山田怜
出版社:マッグガーデン
巨大少女人形、ソフィアと、彼女と繋がり共に彼女の故郷を目指そうとするヴィンクルムの少年アルス。
彼らと大道芸人集団、レーガ・サンタの旅路を描いた作品、その完結巻。
登場人物
ソフィア
遠い昔、エネアを助け巨大人形(クリプタ)を作り出した女性
眼鏡をかけた女性。
助けたエネルから知識を与えられる。
戦いの続く世界を嘆き、忌み嫌われるヴィンクルムの救済を願っていた。
与えられた知識を使い、彼らの余りある焚物(エネル)を巨大人形に流用する事でヴィンクルムに居場所を作ろうとした。
あらすじ
王太子カミュ―の陰謀から逃れたレーガ・サンタの一行は、リリアナから託された巨大人形(クリプタ)の設計者の日記を頼りにソフィアの故郷と思しき、西フラールを目指す。
滞在した村の長老から洞窟を通り山脈を避けるルートを教えらた座長のエネアは、余りに親切すぎる村人たちに疑念を抱きつつも洞窟を通り北に向かうルートに歩を進める。
広大で入り組んだ大洞窟を、村人達が整備した道を辿り暗がりの中を進む。
やがて中間地点に辿り着いた一行は鍾乳石の広間で休憩を取った。
そんな一行を異形の者達が襲う。
まるで怪物の様な姿のそれはアルスと同じヴィンクルム、その成れの果てだった。
アルスはそのヴィンクルムたちと焚物(エネル)によって繋がり、巨大人形と彼らが行った行為について聞かされる。
感想
今回はブルーノのエネアに対する思いから始まり、大洞窟、ヴィンクルムとクリプタ、エネアの過去、ソフィアの故郷等が描かれました。
この作品はこの巻で完結、個人的にはとても駆け足な印象を受けました。
団員一人一人の過去等、もっと掘り下げて欲しかったというのが正直な感想です。
作品は完結しましたが、彼らの旅はまだ続くようですので、レオノールやディオネの出自等、語られていないお話をいつか読めたらいいなと思いました。
まとめ
全三巻というのは短すぎる様に感じた作品でした。
せめてもう二冊、全五巻ぐらいあれば色々出来たのかなぁと読んでいて感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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