カラーレス 2 ボーダーコミックス
作:KENT
出版社:リイド社
記憶喪失の少女、智慧。
彼女を狙う教団から身を隠す事、そして教団に対抗する力を得る為、アヴィディアはコヴェテスと智慧を連れカムナビ山に向かいます。
登場人物
ニンム
智慧を攫おうとした荒事専門の何でも屋
ジカイム、フセム達のリーダー。
仕事を依頼した教団に囚われ協力を余儀なくされる。
ニンムとジカイムはアヴィディアへの意趣返しの為、自ら教団の思惑に乗ったようだ。
教団により肉体に色の力を取り込み、アヴィディアさえも追い詰める程の力を得る。
ジカイム
ニンムの仲間
教団で体を義体化され力を得る。
仕事を邪魔したアヴィディアに強い恨みを抱いている。
義体化技術を気に入り自ら自身の義体を構築し、アヴィディアに戦いを挑む。
フセム
ニンムの仲間
拾ってくれたニンムを兄貴と慕う。
彼はニンム、ジカイムと違いアヴィディアを殺すなと命じる教団に反発しているようだ。
ダイシ
シガ区警察署の刑事
智慧の殺害事件(教団の流したフェイクニュース)を追わない上層部にどこが圧力を掛けたのか調査をしている。
智慧が生きていると当たりを付け、そこからアヴィディアに辿り着く。
いぶし銀なベテラン刑事。
ウスイ
シガ区警察署の刑事
ダイシの後輩。事件についての情報が隠され、捜査もまともに行われていない事に憤りを感じている。
若手熱血刑事。
あらすじ
教団で義体化されたジカイムの襲撃を受けたアヴィディアは、現状の装備では智慧を守り教団と戦う事は難しいと考える。
彼は一旦身を隠す事と力の強化も兼ねて、色の粒子の残るカムナビ山に智慧とコヴェテスを伴い訪れた。
アヴィディア達が採取作業を続けている間、街では教団にいるジカイムとニンムは自らの肉体を強化し、上層部に不信感を抱く二人の刑事は事件に深く関わっていると思われるアヴィディアの捜査を初めていた。
採取作業も終了し装備の調整も終えたアヴィディアは、一旦研究所へ戻る事にした。
街に戻った三人が見たのは、義体化で巨大化し異形と化したジカイムが街を破壊し、それにより逃げ惑う人々の姿だった。
感想
今回は物語の序盤で智慧を誘拐しようとした三人組。
その中の二人、ニンムとジカイムとの戦いがメインで描かれました。
ニンムは色力を肉体に取り込む事で超人的な力を身に宿し、ジカイムは教団の持つ技術力で自らを異形の体に変えました。
ニンムは生体ベースの強化人間、ジカイムは機械ベースのサイボーグといった感じでしょうか。
ニンム達は教団の思惑に乗りアヴィディアと敵対しましたが、収録された番外編を読むと彼らは彼らの流儀で混沌の街で生きていたのだと感じました。
一歩引いた場所で人を掌の上で転がしている教団に強い憤りを覚えます。
まとめ
協力してくれそうな刑事も現れ、教団が智慧を狙う理由もおぼろげながら見えてきました。
次回はフセムとの戦いが描かれるのでしょうか。
人を弄んでいる感の強い教団に一泡吹かせて欲しいです。
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