横須賀こずえ 4 ビッグコミックス
著:小田扉
出版社:小学館
横須賀に住む王島家。
その家で飼われている犬、こずえが巻き起こすシュールな日常を描いたギャグファンタジー、完結巻。
登場キャラクター他
トラック運転手
角刈りのおじさん
実家が昔民宿をしており、ホテル王になる夢をもっていた。
戯れにたぬきにソーセージをやった事で、化けたたぬきをヒッチハイカーとして拾う。
スカスカくん
地元広報誌「すかっ子」に掲載されていた四コマ漫画
穴あきチーズのスカスカくんが主人公。
半年ほど掲載が無い事で、広報ファンの老人二人が動き出す。
BADマン
王島家の長女ハナエのSNSの投稿にいつもBAD評価を付ける謎の人物
ハナエの想像では全身タイツにマントの某ヒーローの様な姿の男性。
おばあさん
高台の上に住む老婦人
家には長い階段を上らないと辿り着けず、往診の看護師、宅配業者、そしておばあさん自身も疲れている。
家には寝たきりの老いた旦那がいる。
死神が家を見ており、夫の死期は近い様だ。
こずえを猫だと勘違いしている。
サンタ
以前もこずえ達をトナカイ代わりに雇ったサンタ
今回はきちんと準備を整えていたが、体調を崩しその間にまたトナカイに逃げられた。
体調不良を押して配達に出かけようとしたが、倒れてしまい、そこを偶然通りかかった新聞配達の学生に拾われる。
獅子舞
王島家の次男まさおと友人の宮本が土管の中で見つけた小さな獅子舞
中の人の事は気にしてはいけない。
旦那
豪邸に住む髯の老人
仕事も無く、ホームレス寸前だった青年、タカトリを家へと誘う。
妻を亡くし、弟の奥さんの妹の子、サチを家で働かせている。
財産が息子たちに相続される事を嫌っている。
タカトリ
無職の青年
旦那に拾われれやがてサチと恋仲になる。
サチ
タラコ唇の女性
旦那の家で家事などをこなす。
おじさん
白髪で無精ひげの眼鏡のおじさん
狐や狸の人を化かす力を研究していた。
現在は山中で狐の力で作られた小屋で暮らしている。
収録内容
今回はトラック運転手、広報誌の四コマ、SNSのBADマン、パン酵母を求めて、四コマのその後、高台の家の老夫婦、サンタと三兄妹、小さな獅子舞、こずえの過去等が収録されました。
感想
今回は完結巻という事でこずえが人になれる秘密、その忘れていた過去を辿る様子が描かれました。
彼女の過去はとてもシリアスで重く、これまでのほのぼのしたシュールさはないものでした。
もう少し長くシュールで不思議な横須賀を見ていたかったので、完結は残念ではありますが、作者小田さんの次回作を待ちたいと思います。
まとめ
今回は最終巻という事で、前半はいつも通り、後半は結構シリアスな展開となりました。
まさかヌボーっとしたこずえにそんな重い過去があったとは……。
次の小田さんの作品はどんなモノになるのか、読むのが楽しみです。
この作品はビッグコミックBROSにて第一話を無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。