果ての星通信（しょうつうしん） 3 PASH!COMICS
作：メノタ
出版社：主婦と生活社
マルコの心臓を奪った怪魚、ヨルワンガの情報を求め第8銀河図書館を訪れたマルコ達。
図書館に併設された市場の星で散策していたマルコは、人に似た黒髪の男に目を付けられます。
登場人物
トーグリ・ガカル
ノノト星人
地球人に似た容姿をもつ黒髪で顔に入れ墨が入った男
果ての管理者に選ばれた事を恨んだ局員、ルトイヤが製作した星の住民。
ルトイヤは選ばれた腹いせに製作した星に様々な呪いの様な制約を科していた。
ノノト星人もその例に漏れず、彼らは体質的に自分に似た生物しか食べる事が出来ない。
ノッティカ・ドニ―
ベルナンク星人
小柄で金髪の人に似た姿の女性。
長命種であり72歳という年齢であるが見た目は若い。
同族であるベルナンク星人を200名以上拉致し、犯罪者として追われている。
女性ではあるが、ベルナンク星人は雌雄の差異があまりない為、見た目は地球人の少年の様に見える。
トーグリのパートナー。
エズリグ
惑星ルトイヤ支局の局員
果ての管理者として第六銀河域を担当するジヨ星人
見た目は六本の手足を持つ鼻の長い鼠の様な姿。
モフモフ。
カーファ
惑星ルトイヤ支局の局員
エズリグの同僚。
三つの縦に並んだ目と漆黒の肌を持つオン・カ117星人。
オン・カ117はエネルギー産出国で富裕層が多い。
両性具有。
オルデア
ナカレツキナ星にある王国の王子
地球人によく似た姿の少年
王国の文明レベルは中世ぐらいで、国王が民を導く君主制の国。
カノーウィ博士
ホサカ人の寄生虫研究者
見た目は角と牙、尖った耳をもった小柄な老人。
ヨルワンガを釣り上げようとしている。
UMA的な魚を釣ろうとする長年の行いから、仲間からは幽霊魚（カウポスィカ）と揶揄されている。
あらすじ
目覚めるとマルコは見知らぬ部屋で全裸で寝ていた。
取り敢えず部屋にあった自分の服を着ると、宇宙港に停泊している宇宙船らしいその場所からマルコは抜け出した。
宿泊していたホテルに戻ると、局長たちモスリの同僚にマルコは心配された。
彼らの話によればマルコの記憶には無いが、自分は一度死んだようだ。
覚えている事を問われ、マルコは昨夜出会った男に酒をご馳走になった事を思い出す。
どうやら人当たりのいいその男に一服盛られたようだ。
その男が名乗った、ノノト星から来たガカルという名をフィッツィー達に告げると彼女達は顔色を変えた。
感想
今回は恨みのはけ口に作られたノノト星の住民トーグリと彼を愛したノッティカの話の他、マウーの幼稚園、199年に一度羽化し惑星間を渡り飛ぶ199年ゼミ（通称ヒキャクゼミ）、魔法使いと王様、そしてヨルワンガを釣り上げようとしている老研究者等が描かれました。
トーグリとノッティカ、二人の話は何だかやるせない物でした。
ノノトを作ったルトイヤが行った事も、自身の怨嗟の対象である「彼の方」と同じでは無いかと思ってしまいました。
自分が作った星の人々が苦しむ様を見て溜飲を下げていたのではと思うのですが、それでは様々な星を作りそこで暮らす人々の悲喜こもごもを楽しんでいる「彼の方」と変わらない気がします。
創造物であっても所有物ではなく、一つの独立した命だと思うんですよね……。
まとめ
今回、マルコは釣り人に会えた事でヨルワンガにかなり近づいた様です。
釣り上げたとしてあの巨大な魚をどうするのか、どんなお話になるか今から楽しみです。
こちらの作品はコミックPASH!にて一部無料で閲覧いただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。
