トクサツガガガ 17 ビッグコミックス
作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック
中村叶、27歳、OL、特撮オタク。
獣将王の最終回も見終え、母との対決に向かった叶。
彼女が母と共に向かった先はショッピングモールでした。
第160話 この日のために あらすじ
親子三人の乗る車、その車内は重い空気に包まれていた。
叶は母親の事を志(ふみ)と呼び、母の返事もよそよそしい。
ハンドルを握った叶の兄、望(のぞむ)はノリの悪いライブの事を思い出し、一人どうするつもりだと気を揉んでいた。
そんな車内で叶が思い浮かべたのは、やはり獣将王の最終回だった。
毒濁刀に飲み込まれ、暴れ回るゲンカに母の姿がだぶる。
自分の意思を通す為、横暴な振る舞いをする相手。
北代は言う。
悪夢を見る程の相手の為に、きっちり話をつける必要があるのかと。
叶の心を決めたのは、いつかの電車の時と同じ、シシレオーの存在だった。
彼は自分が正しいと思った事を貫き通した。
その事は叶の心に勇気を与える。
向かった先、ショッピングモールで、ラブキュートのショップだった。
叶は任侠さんに頼まれた、関西でしか売っていないグッズを買いに来たのだ。
そんな叶に、母は友達の頼みは聞くのに、私との買い物はそんなに嫌だったのかと叶に詰め寄る。
それに叶は、して欲しいとは言っていないと返した。
叶と母、趣向の違いからこじれた二人の戦いが幕を開けた。
感想
今回、叶と母の二人の関係に、一応の決着がつきます。
考え方の違いにより、相容れない相手は存在し、それが身内ともなると距離の取り方も難しいでしょう。
叶の答えは解決策の一つを提示している様な気がします。
家族から少し離れた存在に置く事で、相手の意見も冷静に受け流せ一人の個人として付き合う事が出来る。
親子では無く、人と人という関係なら情を考慮せずに考えられる、そう感じました。
まとめ
今回は上記の他に、SFにおける無重力の表現、作品に対するクレーム、盛り(力の入れどころ)、技術の融合、番組の終わりと始まり、関係者試写会などです。
母との事は、完全解決した訳では無いですが、区切りがつきました。
次回は北代宅での試写会(新番組、第一話リアタイ視聴)から始まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。