漫画

チ。 ―地球の運動について― 第五集

投稿日:

星空
チ。 ―地球の運動について― 第五集 ビッグコミックス

作・画:魚豊
出版社:小学館

異端審問官ノヴァクに研究室でネックレスを見られたオグジー達。
オグジーからネックレスが元は異端者が身に着けていた物だと聞いたバデーニはすぐに逃亡の準備を始めるが、ノヴァクの動きは早く仲間を引き連れ二人の下へ迫りつつあった。

オグジーは地動説の火を消させない為、一人ノヴァク達に立ち向かう。

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登場人物

アントニ
助任司祭
黒髪髯の聖職者。
異端審問官であるノヴァクの存在を疎み、その娘であるヨレンタを異端として裁こうとしていた。

あらすじ

地動説を完成させたバデーニを逃がす為、時間稼ぎをしようと考えたオグジーはたった一人でノヴァクが率いる異端審問官たちに立ち向かう。

今回、ノヴァクが引き連れて来た者達はそれ程手練れでは無かったようで、代闘士だったオグジーは次々にノヴァクの配下を倒していく。
やがて一人残ったノヴァクとオグジーは対峙する。

「君、死ぬ覚悟ないでしょ」
「それを、今から確かめます」

そんな会話の後、二人は無言で剣を交わした。

序盤、オグジーが優勢に思えたが、オグジーの剣がおれた事で形勢は逆転、ノヴァクの突き出した右ひざがオグジーの顔面を捕らえ、彼はこらえきれず膝を突いた。

倒れ込んだオグジーにノヴァクの突き下した剣が迫る。
その瞬間、オグジーの脳裏に以前、ノヴァクには勝てないと負けを認め命乞いをした時の事が思い浮かぶ。
オグジーはあの時とは違い、歯を食いしばり右腕を翳した。

ノヴァクの剣はオグジーの右腕前腕部を貫くも、オグジーはそのままノヴァクに肉薄、足を絡め押し倒した。
折れた剣を握った右手を押し込みながら二人は再度言葉を交わす。

「ま、参ったな。どうやら君は死ぬ覚悟があったようだ…!」
「ええ、ですね。多分、死ぬ怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ!」

オグジーはそう言って剣を押し込む手に力を込めた。
その手が不意に緩み、オグジーの手から折れた剣が滑り落ちる。
見ればその右肩には弩から放たれた太矢が突き立っていた。

感想

今回はオグジーとノヴァクの対決から始まり、捕らえられたオグジーとバデーニに対するノヴァクの尋問、異端審問官によるヨレンタへの追及と逃亡、ノヴァクとヨレンタ、クラボフスキと託されたモノ等が収録されました。

C教の異端者に対する行為は苛烈で、見ていて不快以外の何者でもありません。
特にヨレンタを異端にしようとした助任司祭アントニには、憤りを感じました。

彼は教団内での地位の向上、そして目障りなノヴァクを失脚させる為、ヨレンタが異端であろうがなかろうが、彼女を異端に仕立て上げ殺すつもりでした。
その後、アントニの真意をしった審問官によってヨレンタは逃がされ、彼女を逃がした審問官はヨレンタの身代わりで火炙りにされました。

オグジー、バデーニ、そしてヨレンタ。
三人は宇宙の真実を追求しただけで、間違いを認めない、認められないC教の方がよっぽど腐敗し歪んでいるなぁと読んでいて思いました。

まとめ

この巻で地動説を引き継ぎ研究したオグジーとバデーニは退場、物語は次の世代へと引き継がれる事になりました。
次巻、どんな人たちが地動説を研究するのか、世情はどう変化しているのか、読むのが楽しみです。

こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1、2話が無料で閲覧いただけます。
作者の魚豊さんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのPexelsによる画像です。
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