スキップとローファー 2 アフタヌーンKC
著:高松美咲
出版社:講談社
東京の高校での生活が始まった美津未。
彼女の素直さと天然さは周囲の人を感化し、魅了していきます。
登場人物
高嶺十貴子(たかみね ときこ)
生徒会書記
美津未の一年先輩。
生真面目な性格でメモ帳に記した分刻みのスケジュールに沿って行動する事を至上としている。
おだてに弱い。
あらすじ
早起きした美津未はその日、早めに登校し朝の時間を効率的に使える事に満足感を覚えていた。
しかし、演劇部の先輩兼近に捕まってしまう。
兼近は美津未が演劇部に入らなかった事に心苦しさを感じていると知り、それをダシに志摩を演劇部に引き込む事を思い付く。
志摩は過去に子役として活躍しており、当時から演技については抜きん出た物を持っていた。
兼近としては是非とも演劇部に欲しい人材だ。
兼近は美津未に彼が出演していた番組を見せ、美津未に友人である志摩の勧誘してくれるようにかなり強く頼む。
結局、兼近の勢いに押され引き受けてしまった美津未は、志摩が現在過去の芸能活動について言及していない事を慮り、兼近と志摩の間に挟まれ一人苦悩してしまうのだった。
感想
今回も志摩との事、生徒会の先輩の事、友人の事で美津未は時に悩み、時に自然体で接する事で周囲のわだかまりや悩みを吹き飛ばしていきます。
彼女を見ていると、グジグジと悩んでいる事がいい意味で無意味に思えます。
世間体を気にして行動する事、それによって心が疲弊するぐらいなら思い切って気持ちに正直になった方がいい。そう思えます。
作中、印象に残ったシーンで不当に体育館を占拠していた先輩二人に、別の先輩が注意する場面がありました。
美津未にバレーを教えていたミカは恨む相手として、占拠していた先輩二人の名を心に刻み、美津未は助けてくれた先輩の名前をカッコいい人として覚えました。
悪い事を覚えておくのではなく、良かった事を記憶しておく。
中々難しいですが、確かにそちらの方が笑顔でいれそうだと思いました。
まとめ
作中、建前を取っ払い本音を志摩にぶつけた美津未。
その事は志摩の中で、美津未が面白い友達からとても大切な友人に変わる切っ掛けになった様に感じました。
この作品はコミックDYSにて一部無料でお読みいただけます。
作者の高松美咲さんのアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。