矢野くんの普通の日々 2 モーニングKC
著:田村結衣
出版社:講談社
清子(きよこ)に告白した野球部で同じく学級委員の羽柴(はしば)。
清子が矢野(やの)に好意を抱いている事を知っていた彼は、矢野がどんな男なのか知る為、彼に近づく。
結果、羽柴は矢野が面白くいい奴だが、かなり天然で鈍感な事に気付き、清子に頑張れとエールを送るのだった。
登場人物
泉(いずみ)
清子のクラスメイト
ユルフワロングの女の子。
委員長である清子に勉強を教えてと頼む。
そうた
清子の弟
絶賛反抗期中。
あらすじ
席替えする事になった清子のクラス。
矢野と離れたくない清子だったが、委員長という立場もありその気持ちを押し殺して席替えを行う。
ただ、矢野と離れるかもしれない状況は、清子の精神に予想以上のストレスを与えており、事前に担任から言われていたにも関わらず、席替えの準備が全く出来てはいなかった。
そんな状況を同じく学級委員の羽柴はフォロー。
くじ引きによる席替えが始まった。
各自、名前を書いた紙を引いて窓際から席を決めていく。
そんな中、クラスメイトから窓際の席は、矢野が蜂に襲われた事があるからそれ以来、矢野は窓際NGという決りがあるという意見が出る。
その後、羽柴が矢野が安全な席について意見を求めると
・蛍光灯の真下だと落下して当たる危険がある。
・ドア近くだと殺人鬼が学校に侵入した際、一番に狙われる。
・真ん中の一番前は先制が教壇に置いた物(三角定規やチョーク等)が落ちて頭に当たる。
・真ん中の一番後ろは小テストの際、教室の後ろで見守る先生は居眠りしている事が多いので、倒れて頭突きをかます可能性がある。
・では今のままの席は? 単純に変化が無くて可哀想。
という意見が出た。
これらの意見を踏まえ、矢野の席はクラスの真ん中に決まった。
その後のくじ引きで清子は窓際最後尾となった。
しかし、田中の発した矢野のお世話係の委員長が、常に矢野の隣の方がいいんじゃないという言葉で、矢野の隣だった二人もそれに同意。
結果として清子は矢野の左隣りの席に落ち着く事となったのだった。
感想
今回は冒頭、席替えのお話から始まり、ファミレスで勉強会、テストの終わりとファーストフード、カラオケと反抗期、矢野と恋(少女漫画)、好きです、両想いな二人、付き合う? 等が収録されました。
今回、あらすじに書いた生徒たちの懸念について。
作品を読まれていないとそんな事ある筈がないと思うでしょうが、矢野くんは不器用な上、事ある事に何かが頭を直撃する事が多く、運も相当に悪いので生徒たちの意見も、ありそうだなと妙に納得してしまいました。
また、この巻の終盤、両想いになった二人ですが、清子は超真面目、矢野くんは超天然なので、普通のカップルのような恋愛に発展するのも大変そうだと、ラストのエピソードを読んでいて感じました。
なんにしても、二人の今後が気になります。
まとめ
次巻は清子の妹(小二)の友人(恋愛マスター)が登場する模様。
付き合うとは何なのか、小学二年生女子に恋愛相談する高校二年女子。
どんな展開になるのか、読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。