漫画完結作品

グッバイ、ノーベル! 1

投稿日:2020年4月15日 更新日:

手紙グッバイ、ノーベル! 1 ビッグコミック
著:竹充ヒロ
出版社:小学館

幽霊になってしまった天才小説家と、さとり世代の女子高生による二人三脚の文学コメディ。

若干ナルシスト気味の小説家「龍平ナヲキ」と、ほぼローテンションな女子高生「佐鳥すず」
ふたりの掛け合いが楽しい作品です。

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登場人物

龍平ナヲキ(たつひら なおき)
小説家
ノーベル文学賞候補にも名前の上がる自他共に認める天才小説家。
38歳眼鏡の青年。
多分、というか絶対モデルは村上〇樹。
彼のファンはナオキストと呼ばれている。
机の角に頭をぶつけ死亡→ある女性に向けたラブレターを処分する為、幽霊となる。
本名は直樹。

佐鳥すず(あだしの れん)

女子高生
さとり世代の女子高生。
平熱系の女子で友人とはしゃいでいても、テンションの変化が少ない。
臨死体験により幽霊になったナヲキが見えるようになった。
ナヲキが生前に書いた作品は、彼女的には「超つまんない」らしい。
ただ、ナヲキが想い人にむけて書いたラブレターにはとても感動したようだ。
漫画「恋の君」の大ファン。
お菓子大好き。

木村(きむら)
編集者
出版社「中学館」の編集者。
チャラい。

一ノ瀬(いちのせ)
編集者
出版社「中学館」の編集者。
ナヲキの担当編集であり、彼のファンでもあった。

西園寺尚樹(さいおんじ なおき)
映画俳優(故人)
すずの友人カレンが好きな映画俳優。
主に任侠映画に出演していた。
特に物語に深く関わってくる訳では無い。

東頭未来(ひがしがしら みき)
書評家
中学館主催の新人文学賞審査員の一人。
ナヲキの想い人と同姓同名だが、同一人物かは不明。

早乙女桜(さおとめ さくら)
女子高生
ナヲキの大ファンで現役女子高生小説家。
クールビューティー。
実家は早乙女神社。

あらすじ

ノーベル文学賞を期待される小説家、龍平ナヲキは自身でも受賞間違いなしと思える作品を書き上げた喜びではしゃぎ、机の角に頭をぶつけ死んでしまう。

その後、あの世の入り口的な場所で出会った女子高生と話すうち、ナヲキは自分が死んだ事を悟る。
彼はまず作品の事を思い、連想で自分が死んだ事で整理される部屋の事を考えた。

部屋……。
彼は机の中に想い人に向け綴った、大量の出せなかったラブレターを机の引き出しに保管していた。

おそらく見つかれば出版社は放っておかないだろう。
そんな事を考えている内に、女子高生は「成仏するみたい」と軽く言ってwi-fiの事を気にしながら消えた。

それを見たナヲキは、このままでは駄文だと思っているラブレターを残したまま完全に死んでしまうと焦る。

彼はあの世の番人らしき職員の呟き。
「未練が強すぎると悪霊になって現世さ迷っちゃいますからね……」
という言葉を頼りに、ラブレターを処分するまで死ねないと強く思った。

気が付くとナヲキは幽霊となって渋谷の街に浮かんでいた。

感想

作中、ナヲキの小説の内容が描かれる事は無いのですが、彼が口頭ですずに語った文体を見ると隠喩表現を多用した物でした。

すずが彼の小説を受け付けなかったのは、内容よりもその表現に回りくどさを感じたからでは無いでしょうか。
片やラブレターは恐らくその回りくどさが無く、ストレートに彼女への想いを綴っていたのではないかと想像します。

そのストレートさがすずの心を響かせたのだろうと思います。

また、作中の執筆は二人が話し合いながら進める形で、ナヲキが物語を語りそれをすずがスマホで打ちながら、読みやすく改編するという物でした。

作品を作ってる二人がとても楽しそうで、読んでいていつの間にか笑っていました。

まとめ

ナヲキの作品は恐らくですが、読むには慣れが必要なのだろうと思います。
その文体に慣れ世界に浸れば、とても心地よいのでないかと想像しました。

この作品は、ビッグコミックBROS.NETで第一話が無料でお読みいただけます。
竹充ヒロさんのTwitterはこちら。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのMonika Robakによる画像です。
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