プラネットガール 2 ビッグコミック
著:大石日々
出版社:小学館
宇宙環境開発管理機構の調査の一環で、砂鉄の兄直海が安島造船の社長である岳を訪ねて来ます。
五年ぶりに兄と対面した砂鉄はソラといる所を目撃されてしまい……。
登場人物
博士
研究所所長
病気で苦しむ娘を持つ壮年の男性
研究よりも実験体の持つ治癒力を娘の治療に使う事に重きを置いているようだ。
マリア
研究所研究員
眼鏡を掛けた色っぽいお姉さん。
地球外生命体について研究を行っている様子の研究所職員。
サンプルを培養し育てた実験体である少年(恐らくソラと同種)に知的好奇心を満たす対象として異常に興奮している。
なんかマッド。
ロイ
研究所研究員
浅黒い肌の男性。
几帳面な性格、多分潔癖症。
あらすじ
ソラを抱いた砂鉄を見た直海は、ソラが砂鉄の子だと勘違い。
一通り砂鉄に説教を行う。
マキの説明で直海の誤解は解けたが、久々に会った直海は砂鉄にとって完璧で口うるさく苦手なままだった。
正論で論破され砂鉄はソラを連れて自室に引っ込む。
一方、直海は目的であった岳との話し合いを進めていた。
管理機構が決めた民間への一斉監査。
それが父も関係するナズル第二探査と関りがあるのではと直海は考え、国内の民間企業に顔が効く岳に協力を求めに来たのだ。
はぐらかす岳に直海は注意喚起をして、安島家を辞そうとジャケットを羽織った。
そんな直海に岳は取引を持ち掛ける。
岳は直海に一冊の雑誌を差し出す。
13年前のゴシップ誌であるがナズル探査について書かれていた。
当時はネットで情報が拾え雑誌も取り寄せる事が出来たが、現在ではネットから一切の情報が消えていた。
岳は自分がもっている情報と引き換えに、その情報の調査を直海に依頼する。
事件の真相、そして現状何が起きているのか知りたい直海は、その取引を了承した。
感想
一巻でも登場した擬態というワードと、ソラが見せた異常な再生能力。
想像ですが、今回作中で描かれた研究所はソラ達、地球外生命体の持つ能力を調査研究し、人間社会で有効活用する事が目的だと思われます。
ただ、研究自体は増殖の起点などは分かっておらず、非常に危険な感じを受けました。
個人的な目的に実験体を使おうとしている博士。
実験体に異常な欲望を抱いている様子の研究員マリア。
これ、嫌な予感しかしねぇなぁ。というのが正直な感想です。
映画等でしばしば見られる科学者の暴走。
押さえ込める、セキュリティは万全、流用して娘を救いたい、とにかくバラして構造を知りたい等、フラグがバキバキに立っている気がします。
一方で、砂鉄たちとソラは平和な日常を送っています。
彼らの日常と血の臭いのする研究所。
二つが今後、どう交わっていくのか読むのが楽しみです。
まとめ
今回は砂鉄がアルカディアの製作に本腰を入れたのと、造船所での日常の風景、感想で書いた危なそうな研究所、そして調査を始めた直海の様子が描かれました。
まぁなんにしてもソラは人間と仲良しでいて欲しいなぁ。
この作品は、ビッグコミックBROSで第一話が無料でお読みいただけます。
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