鋼鉄のウツィア 3 ボーダーコミックス
作:稲田晃司
出版社:リイド社
違法な蒸気甲冑の使用していると国軍守備隊フサリアの守備隊長、アルベルトに狙われたウツィア達。
代替品の蒸気甲冑ではアルベルトに勝つ事は出来ず、ウツィアと従者のボイチェフは元貴族だというウラデクという青年の手を借り、フサリアが支配するクラクフの街を一旦、脱出します。
そのウラデクに借りを返す為、ウツィアは鉄の街アストラバで開催される武術大会に出場。
優勝をもぎ取り、ウラデクが求めた貴族証明書を手に入れ彼らの代わり囚われてしまった、カントルとルーシーのいるクラクフへと舞い戻るのでした。
登場人物
ヨーン
ヤドヴィガ家に仕える戦士
鋭い目つきの女性。
ユディト
ウツィアの母
巨大なハンマーを振るう巨漢の女性。
伯爵夫人。
あらすじ
国軍守備隊フサリアに捕らえられた蒸気技師カントルとルーシー。
彼らを救うため、急ぎクラクフに戻ったウツィアが見た物は手枷を嵌められ暴行を受けた様子のカントルとルーシーの姿だった。
二人はクラクフでは違法な蒸気甲冑を扱った罪により、明日にも処刑されるという。
それを阻止すべくウツィアは、自らの体に流れる貴族の血を使う事を思いつく。
彼女の取った手段、それは罪の是非を神の前で戦う事で問う、決闘裁判だった。
ウツィアは今まさに処刑されかかっているカントル達を救うため、フサリアの守備隊長アルベルトに決闘を申し込んだ。
感想
今回は冒頭、クラクフの街に帰還したウツィアがルーシーとカントルを救うため起こした決闘裁判のお膳立てから始まり、ルーシーが完成させた竜狩りの甲冑改の装着、そして特別編としてウツィアが故郷を後にする切っ掛けとなったエピソードが収録されました。
物語冒頭、整備不良により本来の力を発揮出来なかった竜狩りの甲冑。
この巻ではまだその本当の力を見せてはいないですが、ルーシーが改造したそれは否が応にも期待を膨らませる物でした。
力によってクラクフの街に圧政を布くアルベルト。
彼をウツィアがどのように戦い倒すのか、次回も楽しみです。
まとめ
今回は特別編としてウツィアが旅に出る切っ掛けとなった、彼女の過去が収録されていました。
母ユディト、そして女戦士ヨーンとの再会はこの先あるのか、その辺りも気になる所です。
こちらの作品はコミックボーダーにて一部無料で閲ゆ覧できます。
作者の稲田晃司さんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。