魔導の系譜 コミカライズ版 1 BLADEコミックス
漫画:イヌヅカヒロ
原作:佐藤さくら
出版社:マッグガーデン
小説「真理の織り手」シリーズのコミカライズ版
魔導士が虐げられる国ラバルタ。
そんな国で師匠と弟子となったレオンとゼクスの物語。
登場人物
レオン・ヴァーデン
私塾を開いている魔導士
高い操魔(魔を操る技術)の能力を持つが導脈(魔の力)が弱い為、ギルドに入る事が出来なかった。
ラバルタではギルドに入らなければ、魔導士は最底辺の者として蔑まれるのみ。
現在は彼を指導した師の私塾を引き継ぎ、魔術の教師として生計を立てている。
ゼクス
セルディア人の少年
国を持たない漂泊の民「セルディア人」
彼らは独自の信仰を持ち国におもねる事が無い為、ラバルタでは侮蔑の対象とされ例え紛争に巻き込まれ死んだとしても無視される。
彼の場合は家族を紛争に巻き込まれ失い、孤児院に収容された。
孤児院で魔導の才を見出され魔導士の最高峰「鉄の砦(くろがねのとりで)」に送られるが学ぶ事を拒否している為、力を制御する事が出来ない。
ダリエシ
レオンのかつての弟子
現在は鉄の砦で任についている。
レオンに導かれ魔導士としての能力が開花した。
処分されかかっているゼクスをレオンに託す。
ロザリンド
貴族アンドリュース卿の次女
レオンの弟子として魔術の指導を受ける。
魔導士が蔑まれるラバルタにおいて、彼女が導脈(魔術を扱う為の器官)を持っていると知られる事を恐れたアンドリュース卿により、世間の目に触れない様育てられた。
ガトー
ラバルタの騎士
幼い頃、レオンに剣術を教えた幼馴染。
あらすじ
魔術師が蔑まれる国ラバルタ。
その国の北西、国境近くの村リール村で魔導の私塾を開く魔導士のレオンは、かつての弟子であるダリエシから一人の少年を弟子にして欲しいと打診される。
少年は類まれな魔導の才を持ってはいたが、学ぶ事を拒み力の制御が出来ずにいた。
導脈を持っていても制御の術を学ばねば、いつ爆発するか分からない爆弾の様な物だ。
ダリエシが所属する「鉄の砦」では指導を受け付けない少年を危険視し、処分する声が上がっていた。
ダリエシはそんな少年にかつて無能だと言われた自分を重ね、何とか助ける事が出来ないかとレオンを頼ったのだ。
レオンは自分を三流魔導士と卑下し、一流の魔導士のいる鉄の砦でも持て余した者を自分がどうにか出来る訳が無いと申し出を断った。
ダリエシはそれでもと食い下がる。
どのみちレオンが受け入れなければ、少年は処分されてしまうのだ。
涙を拭うダリエシを見て、レオンは少年を受け入れる事を承諾した。
感想
師となる魔導士レオンは魔力の総量が少なく、魔導士として大成する事は望めませんでした。
しかし、彼はたゆまぬ努力によって操魔という魔術を操る技を極めています。
一方、ゼクスは魔力は桁外れに大きいですが、技術の習得を拒み力を制御出来ず、感情に任せそれを解き放ってしまいます。
そんな二人がラバルタにおける魔導士の存在を変えて行く。
こちらの作品は小説版は未読でどうするべきか迷っています。
漫画で読みたい気持ちと、先を知りたい気持ち。
漫画版を読む限り小説版も面白いに決まっている。
多分、読み始めたら最後まで一気に読んでしまうでしょう。
凄く悩ましい所です。
まとめ
コミカライズ版で知らない作品を知る。
それは嬉しいのですが、感想に書いた様なジレンマが生じる所がもどかしいです。
この作品はMAGCOMIにて一部無料でお読み頂けます。
漫画担当のイヌヅカヒロさんのアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。