漫画完結作品

着たい服がある 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年3月30日 更新日:

桜
着たい服がある 5 モーニングKC

作:常喜寝太郎
出版社:講談社

KERAの近藤経由で依頼された中国ブランドのモデル。
その事はロリータ服を着たいと思った事、そして小澤と出会い勇気を貰い、実際に着て街に出た事、そんなこれまでの出来事を振り返る契機となりました。

マミは自分で選び取った道を歩き始めます。

広告

登場人物

リリー・マディソン
世界的なアーティスト
奇抜な衣装がトレードマークのミュージシャン。
その人気の源の一つである衣装には強いこだわりを持っている。
それは派手さでは無く、それを選んだ人間の服に込めた想いではないかと思われる。

あらすじ

ニューヨークから帰国した筈の小澤から連絡は無く、気になったマミは彼が働いているショップを尋ねた。
小澤はニューヨークでの買い付けが上手くいかず、更にそこで出会ったボスの友人バイヤー、マイキーの言葉で思い悩んでいた。

自分のセンスに自信を失い、沈む小澤。
そんな小澤とショップ前で会ったマミは、彼の様子が気になり立ち去ろうとする小澤に追いすがる。
彼から勇気をもらった事を口にし、力になりたいと言葉を重ねる。

しかし小澤は勘違いしているとマミの言葉を否定した。
語られた小澤の過去。
些細な事から始まった虐め。
それは彼から友人を奪い、孤独を与えた。

小澤の服はその孤独に耐える為の鎧だった。
誰かの為ではなく全て自分の為、彼の服に対する想いは広がるのではなく彼一人の中で閉じていた。

完全に拒絶されたマミだったが、憧れて何度も彼の言葉に救われ好きになってしまった小澤を、彼女は放っておく事は出来なかった。
自暴自棄になり、あれほど拘っていた服を捨てようとする小澤にマミは必死に寄り添い続ける。

広告

感想

今回で物語は完結です。
内容としてはマミにロリータ服を着る事を決意させる切っ掛けとなった小澤の葛藤と、それに寄り添い続けたマミの姿が描かれました。

当初、ロリータ服を着る事を躊躇し他人の目や揶揄に怯えていたマミでしたが、最終巻では心に強くしなやかな芯の通った女性に変わった様に感じました。

ロリータ服を着る様になって出会った人々。
様々な経験が彼女を少しづつ成長させ、優しくて包容力のある人物に変えて行ったのだと思います。

それは第一巻と最終巻である第五巻の表紙を見ても感じます。
第一巻ではこちらを睨み、全てを警戒しているような表情のマミですが、最終巻ではとても嬉しそうに優しく微笑んでいます。

また表情だけでなく、一巻は何処となくぎこちなさを感じさせるのに比べ、五巻はとても自然でロリータ服という非日常を纏っているという事を一切感じさせない物でした。

そう感じるのは作中でも語られた様に、マミという人物の中に核となるブレない物が出来たからの様に思います。

まとめ

読み終えて感じた事は、自分の心に正直に生きる事の大切さでした。
社会の方向性、大多数に従う事で捻じ曲げられる物はある様に思います。
それに迎合すれば生きやすくはあるのでしょうが、心は死ぬ様な気がします。

反社会的な行為、他者を傷付ける事は勿論許せませんが、それ以外の事はもう少し緩く生きれる世界なればと思います。

こちらの作品はモーニング公式サイトで第一話が無料で閲覧いただけます。(20年3月現在)
作者の常喜寝太郎さんのアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのcocoparisienneによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-,

関連記事

ケーキ

師匠シリーズ コミカライズ版 第五巻 -デス・デイ・パーティ- あらすじ・感想

師匠シリーズ 5 -デス・デイ・パーティ- ヤングキングコミックス 漫画:片山愁 原作:ウニ 出版社:少年画報社 web発の人気オカルト小説のコミカライズ版の第五巻 この巻には、デス・デイ・パーティ、 …

ザリガニ

魔々ならぬ 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

魔々ならぬ 2 電撃コミックスNEXT作:ゆーき出版社:KADOKAWA 持ち込みは続けているものの、編集からは色よい返事は貰えない漫画家志望の青年、宮永左岸(みやなが さがん)。彼は偶然知り合った異 …

ひよこ

ぽんこつポン子 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

ぽんこつポン子 2 ビッグコミックス 作:矢島圭太 出版社:小学館 試用期間一週間だけという約束だったポン子との生活も、気が付けば夏を迎えていました。 ポン子は町の住民たちにも、吉岡さんちのお手伝いロ …

遠吠え

オオカミライズ 第五巻 あらすじ・感想

オオカミライズ 5 ヤングジャンプコミックス 著:伊藤悠 出版社:集英社 アキラの想い人、蛍(ほたる)の墓の事での誤解が解けないまま、彼は親友であり倭狼(ウォーラン)となったケンとぶつかる。 中国側の …

餃子

水は海に向かって流れる 第二巻 あらすじ・感想

水は海に向かって流れる 2 KCデラックス 著:多島列島 出版社:講談社 一つ屋根の下で暮らすOLの榊は、十年前、直達の父がW不倫をしていた女性の娘でした。 その事を偶然知ってしまった直達。 色々悩ん …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。