BADON バードン 2 ビッグガンガンコミックス
著:オノ・ナツメ
出版社:スクエアエニックス
元犯罪者達四人が開いた煙草店「プリミエラ」
煙草職人の義兄弟、ルーとナッティに関する犯罪も多少問題ある形ですが片付き「HAWK」という銘柄を優先的に納品してもらえる事になりました。
登場人物
コリー・カイト
BHKのキャスター
夕方のニュース番組を担当。
バードンで一番のテレビ局、BHKの看板キャスター。
金髪で上品なイメージを持つ。
ドラマの撮影中、煙草を吸った事で死亡する。
パット・ジェイ
BHKのキャスター
平日夜9時から放送している報道番組を担当している。
真実を報道する事に対して誇りを持っている。
コリー、パット、ピノの三人は友人として交流があったようだ。
ピノ・コルヴォ
BHKのキャスター
朝のニュース番組を担当している。
童顔で爽やかな印象の男。
アレン・グース
バードン新聞社・記者
サングラスを掛けた小柄な男。
煙草業界に対しての思い入れから、余暇に煙草に関係する事件を追っている。
以前もHAWKとヤッカラの関係を嗅ぎ付け、プリミエラを張っていた。
煙草が好きな訳では無い。
レニー
高級煙草店「タットラー」の店主
祖父から煙草店を引きついた若者。
需要の減る煙草という商品の現状を考え、生き残る為、新しい道を模索している。
ベン
タットラーの支配人
店の経営方針を巡りレニーと対立する。
高級店としての格式を守る事に重きを置く。
あらすじ
HAWKという流通の少ない銘柄を煙草職人のルー達を助けた事で入荷出来るようになったプリミエラ。
しかし、煙草は高級品とは言えどそれは重い税金が課されているからだ。
コンスタントに売れなければ生活は厳しい。
そんな折、エルモは顧客開拓をする為、店のあるツタアパート一階の菓子店ハチクマのパティシエ、ルカと共に煙草を吸う連中が集まる店へ出かけた。
そこで知り合った男の一人、BHKのプロデューサーから新しいドラマで使う煙草の納品と吸い方の指導を依頼される。
ドラマは七十年前、煙草が現在の様に高級品では無く、庶民も手軽に吸える嗜好品だった頃の話だった。
四人は広告効果では無く、テレビ局、スタッフや出演者達との繋がりを期待し依頼を受けた。
演技指導は人懐っこいエルモが担当する事になり、煙草の納品と演技指導も問題無くこなせていた。
しかし、ドラマに出演していたBHKキャスター、コリーが撮影中、煙草を吸った事で死亡してしまう。
その事でエルモは重要参考人として警察に勾留される事になってしまった。
感想
今回は人懐っこいエルモを中心に、人気キャスターの殺人事件の様子が描かれました。
その過程でエルモの過去、彼が行ってきた犯罪と刑務所の中での他の三人との出会い等も語られました。
煙草店をオープンさせた四人ですが、煙草を巡る状況は結構厳しいようです。
まず、高級品という事で富裕層以外が買う事は無く、重い税金が課されている為、売れたとしても実入りはそれ程でも無い。
そういう背景もあり職人になろうという若者もおらず、煙草業界は斜陽産業の様でした。
そんな中、煙草の愛用者が多いテレビ業界、芸能界との繋がりを求めてプリミエラの四人は依頼を受けました。
今回、読んでいて気付いたのはまだスポットの当てられていないラズが他の三人に別の視点を与え、行動への切っ掛けを与えているという事でした。
他の三人がかなり派手に動いていますが、物静かなラズも「プリミエラ」には必須な人物なのだなと思う一幕でした。
まとめ
今回は一巻マルッとエルモをメインとしたお話でした。
ライバルとなりそうな老舗高級煙草店も登場し、彼らとも今後絡む事になりそうです。
次回はリコのお話かそれともラズになるのか、リリーはまだ無いかな……(単行本派なので先は全く知らないのです)まぁ、とにかく、どうなるにしても楽しみです。
この作品はpixivコミックにて一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。