君は放課後インソムニア 10 ビッグコミック
著:オジロマコト
出版社:小学館
体調を崩し学校を休んだ伊咲(いさき)の元へ丸太(がんた)は足繁く通っていた。
そして大晦日も近づいた年末のある日、伊咲の体調は回復。
彼女は丸太と共に部室である天文台の大掃除を行う事を告げ……。
登場人物
おばさん
伊咲が幼い頃、小児病棟で一緒だった少年、たつるの母
セミロングで穏やかな雰囲気の女性。
たつるを亡くした彼女の下へ伊咲は丸太を伴い訪れる。
あらすじ
12月27日。
部室の大掃除を宣言した伊咲と丸太は久しぶりに天文台で会った。
髪をまとめ張り切る伊咲をソファに座らせ、丸太は一人片付けを始める。
そんな丸太に大丈夫だと伊咲は言うが、彼女の体を心配する丸太は戻った証拠はないと宥める。
「いいよ。見せる」
そう言って伊咲は右足を持ち、Y字バランスを披露して見せた。
その様子を天文台を訪れた顧問の倉敷(くらしき)に目撃され、彼女には深いため息を吐かれてしまう。
その後、気を取り直した倉敷の音頭で丸太達は炬燵等、持ち込んだ備品を片付け部室の掃除を行った。
備品を片付け望遠鏡に布をかけた丸太はそれを見上げながら「今年はお世話になりました」とボソリと呟く。
「来年も、お世話になります!」
丸太の呟きを聞いた伊咲はそう言って元気よく頭を下げた。
感想
今回は復活した伊咲との大掃除から始まり、倉敷と天文部OGの白丸との蟹三昧、大晦日と初日の出、お正月、白丸からの呼び出し、伊咲の副部長就任とお買い物、伊咲とカメラ、たつるの母と伊咲と丸太、初めての星空写真等が描かれました。
今回はその中でも伊咲がカメラを買ったエピソードが印象に残りました。
彼女がカメラを買おうと思ったのは、丸太が誕生日に送ったアルバムが原因でした。
アルバムには丸太が撮った写真が収められていましたが、後半は白紙でした。
その白紙の部分には未来のぶんとの付箋が。
丸太は伊咲の未来を願いアルバムを送り、伊咲はその未来を埋めるためカメラを買ったのでした。
アルバムが二人の笑顔で埋まればいいな。
読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
今回は伊咲が復帰した年末から年明けの様子が描かれました。
次回は二人は進級し、新入生の入部等も描かれるのでしょうか。
どんな人たちが登場するのか、今から読むのが楽しみです。
この作品は、小学館公式サイトで一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。