漫画完結作品

しょうあんと日々。 1

投稿日:2020年3月12日 更新日:

軍艦島しょうあんと日々。 1 MFコミックス キューンシリーズ
著:桑佳あさ
出版社:KADOKAWA

長崎市南西の洋上に浮かぶ島、端島。
通称「軍艦島」と呼ばれるコンクリートで固められた島で、一本の硝安ダイナマイトが動き始めます。

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登場人物紹介他

しょうあん
硝安ダイナマイトの化身
身長30センチ(いまいち大きさがつかめない)程の和服を着た少女の姿。
付喪神の一種ではないかと思う。
何でも食べる。
現在は人間のいない島で人を真似て生活をしている。

さくら
炭鉱爆薬の化身
しょうあんよりも早く動き出していた。
見た目は和装コートを着たロングヘアーの少女。

軍艦島:端島
かつては炭鉱として最大五千人以上の人が暮らしていた。
鉱山の閉鎖に伴い人が去り廃墟と化している。
日本初の鉄筋コンクリート造高層集合住宅や学校、商店街等も作られていた。
建物の老朽化・風化が進み崩落の危険がある為、見学できる場所も制限されている。

あらすじ

人が島を去って数十年。
炭鉱に放置されていた硝安ダイナマイトが人化して動き始める。

小さな少女の姿になったそのダイナマイト「しょうあん」は人に憧れを抱き、いつか人が戻った時にそなえ人間の生活を真似て生活し、人間を学ぼうと島を探索する。

感想

誰もいない廃墟の島で意識を得たダイナマイト「しょうあん」が島を探索します。
基本的にはしょうあんが一人島を探索し生活する様子が描かれます。

読んでいると終わってしまった過去を強く感じます。
かつて島には炭鉱で働く人とその家族が暮らしていました。
その中には当然子供達もおり、彼らはそこで学び、遊んでいたのでしょう。

埋め立て工事により拡張された島の海岸線は1.2キロ、面積は6.3ヘクタール。
東京ドームより少し大きいぐらいの土地に五千人以上が生活していました。

作中に描かれる人の生活の残滓が切ない様な、懐かしい様な、そんな気持ちを湧き上がらせます。

まとめ

しょうあんは基本一人ぼっちです。
家族に見立てているのも人が残していったヌイグルミや人形、ロケット型の照明等。
ただ、しょうあんが人では無い為かそれ程強い悲壮感は読んでいて感じません。

昭和中期~後期のまま時の止まった世界。
それを強く感じる作品です。

こちらの作品はComicWallkerにて一部無料で閲覧いただけます。
作者の桑佳あささんのアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのJordy Meowによる画像です。
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