バカレイドッグス 2 ヤンマガKC
原作:矢樹純
漫画:青木優
構成:津覇圭一
医療監修:茨木保
出版社:講談社
犬童兄弟が法外な治療費を請求し、病院を運営している理由。
それは意識不明になった母親の為だった。
それを聞いた鈴は、二人の事が少し分かった気がした。
登場人物
寅太(とらた)
医師、辰次たちの兄
天才的な技術を持つ外科医。
違法な臓器移植手術を行っており、権力者からの依頼も多く手掛ける。
ただし、治療するのは彼が価値を認めた人間だけ。
甲斐(かい)
暴力団「土佐組」の構成員
鈴を拉致し暴行を加えた男。
狂暴で仕事に対しての躊躇は一切ない。
犬童兄弟とは何かと縁があるようだ。
あらすじ
深い森の中にある医療施設。
周辺に一軒の民家も存在しないその場所で、移植手術が行われていた。
移植対象は何処かの知事らしく、秘書と思われる男が甲斐に大丈夫なのかと尋ねている。
責任について口にした秘書に、甲斐は自分たちは仲介しただけだと凄む。
甲斐の迫力に黙り込んだ秘書に、甲斐は安心させる為か続けて言う。
執刀を担当している医者は移植に関わる様々なリスク、拒絶反応、感染症、合併症などをゼロにし、今まで行った全ての移植手術を100%成功させていると……。
手術は無事成功し、患者である知事は集中治療室に移された。
医者は患者は価値のある人で、まだまだ働いて貰わなければと話す。
そして、いいドナーに巡り合えて幸運だったと感情の無い薄い笑みを浮かべた。
最後にドナーの処置をすると言って医者は歩き去った。
感想
今回は移植手術に関しては天才的な技量を持つ、辰次の兄、寅太が登場しました。
独自の美学を持つ寅太にはサイコパス的なモノを感じます。
自分の価値観にそぐわない物には一切興味を示さない。
自分のルールで生き、社会的な道徳や一般的な良心といった物を持ち合わせない。
小説で読んだシリアルキラーに似た物を、寅太は持っているように思いました。
またこの巻では土佐組の甲斐の過去も少し描かれました。
寅太が異質すぎて、甲斐が普通の人に見えてきます。
まとめ
感想でシリアルキラーについて触れましたが、この巻の最後はそのシリアルキラーが作品に登場しています。
「ドクター」呼ばれる連続殺人鬼に犬童兄弟はどう対応するのか、読むのが楽しみです。
こちらの作品はヤングマガジン公式サイトで第一話が無料で閲覧できます。(19年10月現在)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。