僕の妻は感情がない 1 MFコミックス フラッパーシリーズ
著:杉浦次郎
出版社:KADOKAWA
仕事に追われ家事をする暇の無いタクマは、中古の家事ロボットを購入します。
そのロボット、ミーナに酔った勢いの冗談でお嫁さんになってと言った事でミーナは取説には無い行動を行い始めます。
登場人物紹介
小杉拓馬(こすぎ たくま)
一人暮らしのサラリーマン
仕事の忙しさプラス過去の経験から、女性との交際に面倒さを感じ距離を置いていた。
毎日料理を作ってくれる(その為に購入した筈なのだが)ミーナの姿に自身の結婚生活を想像し、戯れにプロポーズしてしまう。
ミーナ
家事ロボット
同型最上位機種、スーパーミーナの廉価版。
機能を料理と洗い物に限定する事で価格を抑えている。
タクマは中古として安価で彼女を購入した。
以前の持ち主は無表情な事や体の大きさに不満を感じ、ミーナを手放したようだ。
顔の表情は固定で動くのは視覚ユニットのみ。
喋る際に口が連動する等のギミックは搭載されていない。
身長は恐らく130cm程、その為料理の際には木箱を踏み台として使用している。
動力源は内臓バッテリー、家庭用コンセントで充電する。
頭髪に太陽光発電システムを装備している。
腹部は温冷庫になっている。
小杉あかり(こすぎ あかり)
タクマの妹
異種間恋愛フェチである為、自身の欲望を満たすべくタクマとミーナの夫婦生活を積極的に応援する。
あらすじ
お嫁さんになって。
酔っぱらって言ったタクマの言葉にミーナは「かしこまりました」と答えた。
その日、ミーナが作ったオムライスにはケチャップで「LOVEタクマ」と書かれていた。
隠し機能、以前の持ち主によるプログラムの改造。
様々な可能性を考えるが、そんな事よりもタクマはミーナの事が気になって仕方が無かった。
その後もミーナに恋をしてしまったタクマと、少しズレているミーナの夫婦生活は続いていく。
感想
ミーナは多分ですが持ち主の生活に合わせる為、購入者が初期設定を入力後、自分で自己学習しながら成長していくタイプのロボットみたいです。
その為か基本情報以外の事柄には疎いようです。
SFにおけるロボットは、基本的に人間に奉仕する事を前提に作られている事が多いと思います。
ミーナもアシモフが作ったロボット三原則に準拠している様に読んでいて感じました。
そのロボットであるミーナが、感情の様な物を有した(作中の行動によりそう思える)のは自己学習機能が大きく関係している様に思いました。
とまぁ、建前的な考察は置いといて、作品自体はプラトニックな二人の関係をあかりと同じくニヤニヤしながら見守ればいいと思います。
まとめ
無表情なミーナが行動や仕草で感情を表現しているのがとても可愛らしく感じました。
ずっと貰った指輪を眺めていたりとか、自分でも行動の意味が理解出来ていない感じが堪りません。
こちらの作品はComicWallkerにて一部無料で閲覧いただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。