DOG SIGNAL ドッグシグナル 8 ブリッジコミックス
著:みやうち沙矢
出版社:KADOKAWA
熟年離婚し今まで妻に任せきりだった老犬、リボン(オールドイングリッシュシープドッグ)と共に生きて生きて行こうと決めた小山田。
ドッグランに集まる人々とも仲良くなり、彼女らも年老いたリボンを気遣い接してくれていた。
そんなある日、小山田はドッグランの犬仲間から一緒にハイキングに行かないかと誘われ……。
登場人物等
中森達也(なかもり たつや)
やんちゃな犬、ピートの飼い主
金髪の明るく少し軽い青年。
落ち着きのないピートが他の犬と挨拶できるようにならないかと「Proud Dog(プラウドドッグ)」を訪れる。
ピート
茶色のはちわれの中型犬
よく吠え活発でやんちゃな犬。
落ち着きがなく他の犬を見ると吠えながら近づこうとする。
シェリー
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
中森が気になっている女性の飼い犬。
中森は彼女と仲良くなりたくて、ピートが他の犬と挨拶出来るようにしたかったようだ。
シェリーの飼い主
ロングヘアーの美女
大型犬を飼うのは初めてで、体の大きなシェリーの躾に悩みを抱いている。
石松(いしまつ)
額に傷を持つぎょろ目で強面のおじさん
ドーベルマンのジョーに獰猛な番犬の役目を担わせようとするが……。
ジョー
石松の飼っているドーベルマン
見た目は迫力があるが、中身は大人しく従順ないい子。
笑顔が可愛い。
あらすじ
老化により、筋肉が衰え以前よりも動きが鈍くなった老犬、リボン。
心臓の病も患い体力も落ちたリボンだったが、獣医の久宝(くぼう)とドッグトレーナー、眞一郎(しんいちろう)のアドバイスで週一でドッグランに通えるようにはなっていた。
ただ、人でいえば八十歳を超える老人であるリボンには、若い犬と一緒に走り回る事は出来ず、無理をさせがちな小山田は自戒しつつ、ドッグランでもリボンのペースで遊ばせるように気を付けていた。
ドッグランで仲良くなった他の飼い主たちも、持病があるリボンを気遣い接してくれていた。
そんなドッグランに集まる犬友達から、小山田はリボンを連れてハイキングに行かないかと誘われる。
彼らは最初は登山をしようと計画していたが、リボンの事を考え負担の少ないハイキングへと切り替えたようだ。
どうするか迷った小山田だったが、犬たちと触れ合い楽しそうなリボンの様子に参加を決めた。
そしてハイキング当日、リボンは若い犬たちと山を歩き、いつもよりもはしゃいでいるようだった。
そんなリボンの様子に小山田は連れてきてよかったと微笑んだ。
ハイキングから帰った夜、満足気にソファーで眠るリボンを見て、小山田も思わず笑顔になる。
しかし、その翌日の朝、歯磨きをすればいつも寄ってくるはずのリボンは目を覚まさず、その日は昼間で眠り続けた。
更にリボンは後ろ足だけでなく、前足まで引きずるようになっていた。
感想
今回は以前、登場した熟年離婚した老人、小山田とその愛犬リボンのお話から始まり、他の犬を見ると吠えて暴れて挨拶の出来ないピート、強面おじさん石松とドーベルマンの三つが収録されました。
その中でも今回は見た目で怖がられる石松とドーベルマン、ジョーのエピソードが印象に残りました。
ドーベルマンと言えば軍用犬としてのイメージが強く、獰猛で凶暴という印象がありました。
しかし、作中、登場したジョーは大人しく人懐っこい性格でした。
眞一郎が言うにはドーベルマンは警戒心が強く、忠実で警察犬や軍用犬に使われる事が多い犬種ですが、性格は友好的で穏やか、人懐っこくて甘えん坊な一面も持っているとの事。
イメージが先行し、凶暴な印象を持っていたドーベルマンですが、作中描かれたジョーの姿を見ていると、それは本当に映画やドラマで作られた印象なんだなと改めて思いました。
石松に甘えるジョー、すごく可愛かったです。
まとめ
アニメ化が決定した本作。
動くウルソン(眞一郎の愛犬)やサンジュ(未祐の愛犬)がどんな風に描かれるのか、観るのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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