GIGANT ギガント 5 ビッグコミックススペシャル
著:奥浩哉
出版社:小学館
GANTZ、いぬやしきの奥浩哉さんの描く、SFファンタジー。
新宿に出現した三体の破壊神、ちほは政府の要請を受けて破壊神との戦いを始めます。
零に会いたい一心で、彼女は傷つきながら戦闘を続けていきます。
あらすじ
三体の破壊神。
その内一体を倒したちほは、残りの二体にも体の大きさを変えられる事を利用した攻撃を駆使し勝利する。
血を流しながら懸命に戦うちほ。
その様子はテレビ中継され多くの日本国民に感動を与えた。
それまで彼女を犯罪者として糾弾していた人々も手のひらを返して彼女を称え、ちほは一躍時の人として社会現象を巻き起こす程の人気者になった。
そんな中、ちほはセクシー女優からタレントへ転身し、テレビで彼女を見ない日はない状態が起きる。
零は釈放された彼女と絆を深めながらも、その事に複雑な思いを感じていた。
感想
作品を読んでいると国民性という物を強く感じます。
それまでちほを批判していた人達が、回れ右して一斉に彼女の信奉者になる。
実際に彼女に命を救われた新宿にいた人々は、ちほから離れる事はないような気がしますが、テレビで見ていただけの人は一度のミスで一斉に彼女を叩き始める気がします。
これは実情を知らず、ネットやテレビで流れた情報だけで誰かを批判する現実の日本の状況を思い出させました。
与えられた情報を鵜呑みするだけでは、発信者の意図にそって流されるだけです。
広く情報を集め比較検証し、その情報が正しいのかどうか自身で考えきめる。
そうでないと誰かの手のひらの上で良い様に転がされてしまう。
そんな気がします。
まとめ
今回は戦いに勝利し一躍ヒーローとして人気者になったパピコ(ちほ)の姿が描かれました。
また、ちほに巨大化の力を与えた人物、その仲間と思しき人達も登場しました。
ヘルメットとランドセルの人たち、アメリカに出現したヤバそうな奴、そして零とちほの夏休み等、次巻も楽しみです。
もち、可愛いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。