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ブルージャイアントシュプリーム 第十巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年3月3日 更新日:

フェス
ブルージャイアントシュプリーム 10 ビッグコミックススペシャル

作:石塚真一
出版社:小学館

レコーディングとツアーを終え、ヨーロッパにナンバーファイブの音が響き始めました。
次なる舞台はイギリス最大級のロックフェス「ノーザンプトンロックフェス」。

大達はロックファン相手に、小細工一つない真っすぐなジャズで斬り込んでいきます。

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あらすじ

訪れたノーザンプトンはロック一色に染まっていた。
会場ではリハでエレキギターやベース、ドラムの音が鳴り響いている。
アーネストが大御所のイレーサーズに喧嘩を売った影響もあり、リハをしていたロックバンド達も大達を敵視している様だった。

食事に出た街で大達はアーネストと出会い、会場の雰囲気の理由を知る。
客は全員ロックファン、この状況にみんな厳しさを感じているようだった。

だが、そんな完全アウェイの状態の中でも、大は聞いてくれる客がいるなら、自分達の音で一人でも多く「ジャズ最高」って客を増やそうと話す。

食事の帰り、街にはロックファンが溢れていた。
その一画に人だかりが出来ている。
その中心には「Lion’s Den(ライオンズ・デン)」のオリバーがいた。
ロック界、いや世界のスーパースターの人気を目の当たりにして気後れする大とアーネスト達に一人の青年が声を掛けた。

彼はアルバムを聞きファンになり、わざわざベルギーからフェスに来てくれたのだ。
青年は日本人である大の為、覚えた日本語で応援してくれた。
彼と握手を交わしながら、大は頑張りますと強く日本語で返した。

感想

数ある音楽の中でも、やはりロックは人の心を掴みやすいと思います。
ギター、ベース、ドラム。基本この三つでベースとメロディが奏でられ、そこにボーカルが声を乗せる。

美しい物、激しい物、悲しい物、楽しい物。
様々な情景が浮かぶ歌詞が人に共感を生み出し、それを音楽に乗せて心に注ぎ込む。
多くの人に受け入れられているのは、その分かりやすさの様に思います。

一方、ジャズは激しい物もありますが、イメージ的にバー等で流れている落ち着いた大人の音楽というのが一般的な認識ではないでしょうか。

今回はツアーを経て鍛え上げられた大達の音が、ロックファンの前で響き渡ります。

人は全ての物事に、何となく予測をつけて動いていると思います。
これはこのジャンルだから、大体こうだろう。
そして経験が増えるとその予測は当たる事が多くなり、驚きや感動は薄れていくような気がします。

ただ、時折その予測を遥かに凌駕する物を見る事があります。
大達の音はロックファンにとって、それだったのではないでしょうか。

あらゆるパフォーマンスに言えると思うのですが、まさかそこまでと人に思わせる情熱やこだわりが、他者の心を揺さぶる源になっている様な気がします。

大の場合はそんな事を考えず、ただ強く先へと思っている間にそうなっていたという感じですが。

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まとめ

フェスを終えた大達ナンバーファイブのメンバーは、それぞれの次に進もうとしている様でした。
次巻では彼らが選ぶ道が描かれるのでしょうか?
今から楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのOmaUteによる画像です。
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