漫画

クマ撃ちの女 1

投稿日:2020年2月20日 更新日:

ヒグマクマ撃ちの女 1 BUNCHコミックス
作:安島薮太
出版社:新潮社

猟銃を使った狩猟、その中でもヒグマ猟をテーマに描かれた作品です。
猟についての様々なルールや知識が丁寧に解説されています。

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登場人物

小坂チアキ
女性の猟師
熊を撃つ事に強い執着を持っている。
使用しているライフルはウィンチェスター社M70 プレ64。
ボルトアクションライフルで1964年以前に製造された。
これ以降に作られた同型のM70よりも信頼性が高い。

伊東カズキ
フリーライター
出版社を退職しフリーのライターとして独立した。
だが代表作と呼べるような記事は書けておらず、今一つ波に乗れずにいる。
今回は狩猟ブームで登場した狩りガールという言葉で、珍しい女性の熊撃ち小坂チアキへの取材を行うことになった。

あらすじ

フリーライターとして一発当てたい伊東カズキは、熊をメインに撃っている小坂チアキに同行取材を申し込む。

北海道での彼女との出会いは、都会育ちのカズキには最初から衝撃的なモノとなった。
彼女の家で話を聞く事になったのだが、夕食に彼女が食べていたのはエゾジカのメスの肝臓だった。

肝炎になる可能性が少ないながらもあるそれを平らげたチアキは、その後ガレージでエゾジカの皮を剥ぎながらカズキの話を聞いた。
チアキを紹介してくれたのは、彼女と同じ猟友会に所属しているカズキの祖父だった。

祖父はチアキの事を優秀な猟師だと褒めていたが、チアキ自身はそう思っておらず、一年の内二ヵ月しかないヒグマ猟の期間の半分、一か月が過ぎたのに一頭も撃てていない事に焦りを感じていた。

そんな事を話しながら、チアキはカズキに解体の手伝いを頼む。
あまり取材に対して乗り気そうでないチアキに同行取材を認めてもらう為、カズキは解体に対する嫌悪感を押し殺し皮を剥がれたエゾジカを押さえた。

固定してくれると楽だ、そう話して彼女はカズキに取り分けた肉を満面の笑みで見せた。
その顔が本当に嬉しそうで、カズキにも鹿肉が美味しそうに思えてきた。

思わず美味しそうと言ってしまった事で、チアキはカズキに解体をやってみる?と嬉しそうに尋ねる。
断る事も出来ず結局二人がかりでエゾジカを解体し終えた。

その事が功を奏したのか、彼女はカズキの事を猟に役に立つと思ってくれたようで、同行取材を快諾してくれた。
条件は山では彼女の指示に従う事、獲物を運ぶのを手伝う事の二点だった。
少し身勝手だと感じながらも、カズキはそれを了承した。

感想

猟に関しては完全な素人であるカズキの目を通して、銃を使った狩猟について描かれています。
猟、特に銃に関しての様々なルール等がカズキに対する説明として解説され危険な銃という存在がどう扱われているのかが良く分かります。

恐らく移動時の暴発を防ぐ目的と、犯罪に使われる事を防止する為、日本の法律では銃に弾を込めるのは撃つ直前、そしてその際の装弾数も弾倉に五発、薬室内に一発の計六発までと決められています。

この決まりは、容易に人を殺せる銃という道具を縛る為必要なのでしょうが、熊という危険な獣と対峙する際は足かせになっているなと感じました。

作中でも不意に熊と出会ってしまい、チアキはその場で弾を込めようとしていました。
確かにルールは守るべきだと思いますが、それによってハンターの命が危険にさらされるのはどうなんだろうと思いました。

現在は猟師さんの数も減り、猪などが市街地に出て来るニュースも時々目にします。
日本は過去に狼が絶滅しています。
その事で天敵がいなくなった鹿や猪が増えすぎているとも聞いた事があります。

安易にルールを緩めるべきでは無いとは思いますが、ハンターの命を守る為、その辺の法ももう少し柔軟に対応してもいいのではとちょっと思ってしまいました。

まとめ

もし仮に自分がとても強力な銃火器を持っていたとしても、熊には会いたくないなと読んでいて思いました。
多分、出会ってしまったらワチャワチャ慌てている間に一発殴られてゲームオーバーな気がします。

こちらの作品はくらげバンチにて一部無料で閲覧いただけます。

お読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのНаталья Коллеговаによる画像です。
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