おわりもん コミカライズ版 2 バーズコミックス
原作:高須光聖
作画:忠見周
出版社:幻冬舎コミックス
三好(みよし)の侍大将、藤田(ふじた)を捕らえた又兵衛(またべえ)達。
藤田を戦の相手である多幸(たこう)に渡せば褒賞を貰えるかもと考えた又兵衛だったが、野盗の鬼虎一党に囚われてしまう。
その一党の中の一人、三好に恨みを持つ蛇蔵(へびぞう)は藤田をいたぶり殺そうとする。
そんな彼に又兵衛はもっと儲かる工夫があると嘯くのだが……。
登場人物
鬼虎(おにとら)
野盗、鬼虎一党の頭目
キリっとした顔立ちで涙ボクロの男。
又兵衛の出まかせに乗り、彼らを多幸が落とした城へと向かわせる。
多幸の武将
城の守りを任されたおじさん
先鋒から外され腐って酒を飲んでいた所に、藤田を連れた又兵衛達が現れ、運が巡ってきたと喜ぶ。
あらすじ
鬼虎一党に捕らえられた又兵衛達、五郎左衛門、そして藤田。
周囲に戦の気配を感じた頭目の鬼虎は、又兵衛達の処分を保留し彼らをアジトである砦へと連れ帰る。
又兵衛のハッタリに興味を示した鬼虎は、彼を自室に招き話の続きを促した。
又兵衛は多幸は勝ちはしたが有利と言う訳では無く、三好の本拠、岩山城の堅固さ等を上げ戦の状況はまだどう転ぶか分からない事を説明した。
続けてその上で、多幸が本当に欲しい物は藤田の首では無く、敵の様子を誰より知る者、そして土地に通じた軍勢だと話した。
又兵衛は鬼虎がその二つを既に持っていると続け、自分が鬼虎なら盗賊をやめて侍になると告げた。
鬼虎は又兵衛の話に興味を示すも、余りにも危険な提案に自分では動くつもりは無い様だった。
道は一つきり、鬼虎はそう言うと又兵衛に多幸側との交渉を命じるのだった。
感想
今回は鬼虎と又兵衛の対話から始まり、多幸が支配する城への道中、多幸への藤田の引き渡し、多幸と鬼虎一党からの逃走等が描かれました。
作中、五郎左衛門が言う様に又兵衛は本当に口先三寸で命を繋いでいます。
今回、何とか多幸と鬼虎一党を出し抜き、一瞬自由の身になった又兵衛達でしたが、五郎左衛門のしくじりで冒頭、ノコヒキの刑の場面へと至りました。
次巻、彼らがどうノコヒキから逃れるのか、一緒にノコヒキの刑を受けている侍、内田宗之進(うちだ むねのしん:凄い口だけ感)はどうなるのか、先が楽しみです。
まとめ
作中、一巻で又兵衛が手に入れた密書を見た藤田。
密書には何が書かれていたのか、それを読んだ藤田はどう動くのか。
そちらも楽しみです。
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