DOG SIGNAL ドッグシグナル 3 ブリッジコミックス
著:みやうち沙矢
出版社:KADOKAWA
藤原と話し、体罰以外の方法を模索し始めた眞一郎。
彼の元で一人前のドッグトレーナーを目指す事を改めて誓った未祐。
そんな二人の元を訪れたのは、ダルメシアンを連れた女性でした。
登場人物
角田(かどた)
中年の女性
ダルメシアンの久美とチワワのジーニーの二匹を飼っている。
夫は単身赴任、子供は独立し現在は彼女と犬達で暮らしている。
元バレーボール選手で明るく快活な女性。
浅沼(あさぬま)
専業主婦
ヨークシャーテリアの“はな”の飼い主。
二児の母であり、現在は家事と育児に追われかなりストレスを溜めている。
その為、いう事を聞かない“はな”を大声で叱る事もしばしば。
優子
未祐の元カノ
現在はマイクロティーカッププードルのティアラを飼っている。
彼女にとってティアラはSNSで受ける為の道具でしかないようだ。
嫌いです。
あらすじ
角田が連れて来たダルメシアンの久美。
久美はインターホンに反応して酷く吠える他、玄関に訪れた人に飛び掛かる等の問題行動を起こしているらしい。
散歩の時間を角田に尋ねた眞一郎は、未祐に何が問題か答えさせる。
未祐はダルメシアンという犬種の特徴から散歩時間の不足を上げた。
ダルメシアンは元々馬車の伴走や猟犬等を務めた働く事を目的に作られた犬種だ。
当然運動量は凄まじい。
角田は久美を15~30分ぐらい散歩させているらしいが、それでは運動量が足りずストレスを感じていると考えた。
未祐はこれで正解かと恐る恐る眞一郎を見た未祐に、眞一郎はすっと左手の親指を立てた。
どうやら正解だったと胸をなでおろす未祐。
角田も未祐の答えに満足し、これからは散歩量を増やすと嬉しそうに帰って行った。
問題解決かと思われたが、一週間後疲れた様子の角田が再び店を訪れた。
角田はアドバイス通り散歩量を増やしのだが、久美は角田の一挙手一投足に反応し吠える様になってしまっていた。
感想
今回はあらすじで書いた久美のお話の他、サンジュの躾け、餌を隠すヨークシャーテリア、そして未祐の元カノ優子の飼っているティアラのエピソードが収録されました。
この巻でも知らなければ理解出来ない犬の習性が多く語られました。
その中でも読んでいて不快だったのは未祐の元カノ、優子のエピソードでした。
彼女は人物紹介で書いた様に、ティアラをSNSで受ける為の道具にしています。
ティアラへの扱いもヌイグルミと変わらず、生き物として命として扱っている節はありません。
彼女に対しての怒りは未祐が代弁してくれましたが、命をアクセサリーの様に扱う人間は大嫌いです。
このお話はまだ問題定義のみで解決編は収録されていません。
恐らく次巻収録されるであろうお話で、優子の意識が変わればいいなと思います。
てか未祐はよく優子と付き合う気になったなぁ。
まとめ
作品はフィクションですが、一部に優子の様に生き物をステータスシンボルとして扱う人がいるのは事実だと思います。
ペットショップで購入し、法律上は個人の所有物であってもペットは命です。
物では無く、人間の様に喋る事は出来なくても思考し感じ生きている、自分と同じ生き物だという認識が広まればいいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。
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