映像研には手を出すな 4 ビッグコミックス
著:大童澄瞳
出版社:小学館
音響部の百目鬼の参入により制作された作品のイベントでの販売は、カリスマ読者モデルの水崎の広告塔としての力も影響し大成功に終わりました。
そのイベントも終わり季節は巡り冬。
浅草と水崎は冬休みを利用し旅行へ出ていました。
登場した動物
狸
洞窟に住む狸
開発に追われ住んでいた洞窟から追い出される。
人懐っこくて可愛い。
あらすじ
冬休みを利用して水崎の知り合いの家に向かった浅草と水崎。
水崎はそこでたぬきの宝物伝説を調べようと思っていた。
列車の中でそれを浅草に話すと、彼女は当然の様に乗って来た。
知り合いに話を聞き、集落にある伝説に関連するスポットを回る二人。
その過程で辿り着いた洞窟の中で本物の狸と遭遇する。
どうやらこの洞窟は狸の巣穴になっていたようだ。
その洞窟で金森と出会った二人は家に戻りお互いの情報を説明する。
金森は大学の生物調査のバイトでこの土地を訪れていたようだ。
彼女はそれと並行して宝物伝説についても調べていた。
浅草たちが調べたメモを見た金森は、地名に栗がつくものが多い事、そして集落に服部という苗字が複数存在している事に気付く。
浅草は彼女の言葉から、地名に意味がある事を思い出す。
栗と言えばイガ、イガは伊賀。
それに服部といえば家康に仕えた忍者だ。
忍者の隠した財宝ではと冒険の気配に浅草は心を湧き立たせた。
感想
今回は旅行先での出来事からインスピレーションを得た浅草が、ストーリ性のある作品の制作に乗り出します。
彼女はこれまで制作した三本の作品についても、細かな設定を作り込み、描いた出来事の背後関係を綿密に構築していました。
ただそれを描き切るには時間の制約が足かせとなり、今まで出来ずにいたのでした。
商業ベースのアニメ制作では沢山のスタッフが関り制作にあたっています。
たった三人ではどれ程優秀でも時間的制約があれば作れる物も限られてくるでしょう。
今回、浅草は今まで時間に追われて出来ていなかった自身の原点。
自分の考えた最強の世界を作り出す事に立ち返った様でした。
まとめ
作中制作されたストーリー性のある作品では、初めてキャラクターがセリフをしゃべりました。
その声を誰があてたのか、作中では描かれていなかった様に思います。
恐らく映像研のメンバーかなとは思うのですが、アニメになった時その辺りも気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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