異世界ありがとう 1 裏少年サンデーコミックス
原作:荒井小豆
作画:ジアナズ
出版社:小学館
同窓会で再会しその趣味から意気投合した二人の中年男性。
千葉ユウサクと椎名シイオ。
別の店で飲みなおした二人は、千葉は心室細動を起こし、椎名はトラックに轢かれ全身打撲となる。
そして気が付けば二人は確実に日本ではない、ファンタジーな世界へとやって来ていた。
登場人物
千葉ユウサク(ちば ゆうさく)
外資系の大手に勤めるイケメン(31)
同窓会で出会った椎名と美少女ソシャゲの話で意気投合。
その後、別の店で飲みなおしていたところ、心室細動を起こし気づけば異世界でエルフの美女になっていた。
椎名シイオ
高所作業者として働いていた黒髪眼鏡で顎鬚の男
同窓会で再会した千葉と飲んでいたところをトラックに轢かれ全身打撲となり千葉と同じく、気づけば異世界でツインテールの少女になっていた。
ライムスライム
見た目はド〇クエの最弱モンスターに似ているが、それよりは強力なようだ。
いや、ド〇クエのアレもレベルの低いうちは油断出来ない相手なので、強さはそう変わらないのかもしれない。
森オーク
豚の特徴を持つ人型の魔獣
単身で森に生息するタイプのオーク。
群れて狩りをする事はないが、縄張りを犯した相手に容赦はしない。
タロン一族
峠の洞穴を根城にする人食いの野盗集団
長であるビーン=タロンを中心に人々を襲い食らっていた。
恐らくソニー・ビーン一族がモデルと思われる。
カズヤ=ヤマダ
異世界(日本)からの転移者
黒髪眼鏡で頬に黒子の男。
転移ボーナスでチートスキルを得たらしく、野盗を一瞬で片づけた。
銅竜級冒険者。
他の異世界転生作品と同様、パーティーメンバーは美女ぞろい。
あらすじ
飲みなおした店で死亡し、気づけば見知らぬ場所で目覚めた千葉と椎名。
見合わせたお互いの顔は、千葉はエルフの美女、椎名は人族の少女へと変わっていた。
そんな見た目の変わった二人は、互いに千葉と椎名である事を確認したのち、千葉は巨大なムカデが跳ぶ空の下、椎名に現在の状況を突き付ける。
意味不明な異常事態が起こっている。
そんな千葉の言葉に、そんなの異世界転生かドッキリ番組のどっちかだろと椎名は気にした様子もなく答えた。
そんな事より重要な問題があると椎名は千葉に詰め寄った。
「おれ、可愛い?」
「…………は?」
あきれ顔の千葉に椎名は言う。
「異世界転生で一番重要なものが何かわかるか?」
「え……チート能力?」
「ちがう! いいか……千葉。異世界転生で一番大切なのはな……顔だ」
そう言った椎名の目は笑っていなかった。
感想
元外資系のサラリーマンと元とび職の同級生。
三十一歳の男二人が異世界にエルフの美女と人間の少女の体で放り込まれる。
そんな所からこの作品はスタートします。
千葉はエルフだけに魔力持ちで、自分が昔考えたオリジナルゲームの魔法を使う事が出来ます。
一方で椎名はとび職だった事でとても身軽ではありますが、二人とも他の異世界転生作品のようにチート能力はなく、第一巻の段階では何度か死の危険が迫ったりします。
今のところ、魔法が使える千葉がメインとなり戦闘していく感じですが、いずれ椎名にも何か見せ場が来るのでしょうか。
なんとなくボケ担当の椎名。
彼が活躍出来る場面が来ればいいな。
まとめ
この巻のラスト、人食い一族に囚われ間一髪のところを、チートを持った転生者に二人は救われました。
その眼鏡陰キャな雰囲気の転生者、カズヤと千葉と椎名はどう絡むのか。
次巻も楽しみです。
この作品は裏サンデーにて一部無料で閲覧いただけます。
原作者の荒井小豆さんのTwitterアカウントはこちら。
作画担当のジアナズさんのTwitterアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。