映像研には手を出すな 2 ビッグコミックス
著:大童澄瞳
出版社:小学館
部の予算審議会で上映した作品「そのマチェットを強く握れ!」が切っ掛けとなり映像研にアニメ制作の依頼が舞い込みます。
依頼者はロボ研、テーマは勿論ロボットでした。
作中作品の登場キャラ
テッポウガニ
カメとカニを合わせた怪獣。
大きさは三メートル弱、体重は六トン超、前肢の鋏を打ち合わせる事で衝撃波を放つ。
雑食性で木や水草や藻も食べる。
昔は家畜として飼われていた。
家畜化出来るんならロボと戦わなくても餌付けできたのでは……とかは思ってはいけない。
こいつが暴れてくれないとお話が始まらないのだ。
SHIBA8
右手にチェンソー、左手には油圧カッターとパイルバンカー。
市街地での戦闘を想定した為、銃火器は装備していない。
装備から考えると戦闘用では無く重機の様な気がする。
そもそも作中でも語られている様に、戦闘に使うものが人型巨大ロボットである必要は無く、大砲を撃つなら戦車の方が安定するし長距離射撃をしたいなら極論ミサイルでいい(って少佐が言ってた)。
大体、人だって乗らなくていい、遠隔操縦にした方が安全だしコックピットスペースをエンジンとかに回せるし……。
でもそれを言ったらおしまいなのだ。
有人巨大ロボはロマンなのだ。
あらすじ
日課の探検の最中、浅草は巨大ロボの痕跡を見つける。
一方、金森は生徒会経由でロボ研から依頼を受ける。
浅草が妄想を広げたり、ペットボトルロケットを頭に受けたりと紆余曲折あったが、文化祭で流す為のロボットと巨大生物の戦闘をテーマにしたアニメ制作が始まった。
作品は学校を舞台に突如現れた巨大生物をロボットが組み伏せるという物。
イマジネーションを得る為、学校の地下を探検したり、浅草がロボの設定に煮詰まり登場メカを小型バギーに変更しようとしたりしながら制作は進む。
依頼を出したロボ研も映像研に触発され、ロボットの武器(こちらは立体物)の制作に力が入っていた。
そして迎えた文化祭当日。
突然仕事に空きが出来た水崎の両親が見守る中、アニメの上映が始まった。
感想
第二巻は日本のアニメでは一ジャンルとして確立しているロボットアニメがテーマでした。
巨大ロボといえば鉄人28号から始まり、マジンガー、ガンダムと数多くの作品が作られました。
その中で巨大な人型兵器で戦う必然性が語られたのは、日本ではガンダムからの様に認識しています。
あの作品からロボットがヒーローでは無く、兵器として描かれ始めた様に思います。(鉄人は兵器だったけど、正義の味方の印象が強い。あとガンダムは宇宙の戦士を参考にしたらしいです)
その後、ボトムズでは更に兵器としての色を強め、主人公が次々に乗る機体を変えるという事がなされました。(主人公が量産型に乗ってる事自体が結構衝撃的でした)
最近(といっても七年前ですが)ではパシフィク・リム等、日本のロボットアニメ文化に影響を受けた作品も制作されたりしています。
人型の大きな物。
そこに合理性や機能性等無くても、唯大きいというだけで人はそれに魅かれるのかもしれません。
まとめ
現実に人型ロボットを兵器として使うとしたら、自律もしくは遠隔操作の人間サイズの物になる様な気がします。
まあお台場ガンダムとかテンション上がったんで、巨大ロボはやっぱいいなとは思うのですが……。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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