漫画

アルテ 第十二巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年1月24日 更新日:

小石
アルテ 12 ゼノンコミックス

著:大久保圭
出版社:徳間書店

貴族の娘アルテが画家であるレオの弟子として画家を目指す物語。

イレーネが近所の子供達と川遊びをしてしまい、彼女の髪が渇くまで待つ事になったアルテ。
しかし侍女のアセスナが主の身を案じた為、イレーネが現れる事は無くアルテは仕方なくその日は就寝します。

その夜、アセスナの目を盗んで現れたイレーネに誘われ、アルテは隠し部屋で彼女と語り合う事になりました。
イレーネの求めに応じ生い立ちを語ったアルテに、彼女は自身の生い立ちを語り始めます。

広告

冒頭あらすじ

イレーネの生い立ちは父母の出会いから始まった。
王族の常で、彼女の父母も政略結婚だった。

イレーネの母は結婚の時に初めて父の顔を見たそうだ。
しかし母は父を一目見て恋に落ちたらしい。

母は一途に父を愛したが父はそうでは無かった。
父の浮気に悋気を起こし、相手の女性の髪を切った事もあるらしい。

周囲の人間はその行き過ぎた行為に母の事を狂人と囁いたようだが、イレーネはそう思ってはいなかった。
イレーネは、ただ母は父を深く愛していただけとアルテに語った。

その後、父が急逝し母は父の遺体を埋葬する事を頑なに拒んだ。
何か月も棺の側に寄り添い、蓋を開けては遺体に口づけする彼女を周りの人間は完全に狂ったと思ったようだ。

そしてイレーネの母親は幽閉された。
当時、生まれたばかりだったイレーネはその幽閉された母と共に育った。
イレーネは自分は十年間部屋から一歩も出た事が無いと笑いながらアルテに告げた。

感想

イレーネの母親はカスティリア女王フアナ。
狂女フアナという別名を持つ女性です。

彼女の夫はフェリペ一世。
美男子で狩りや槍試合も得意、更に話術も巧みだったようです。
当然女性にもモテ、本人の浮気癖も相まってフアナの心をかき乱していたみたいです。

この作品においてフアナは夫を愛しすぎた女性として描かれています。
ウィキペディアで調べたところではフアナは精神を患っていたと書かれていましたが、歴史は捏造される事もあります。

国の歴史書を編纂する場合においても、クライアントがその国の王であれば都合の悪い部分は恐らく書かせないでしょう。
真実を知る者がいなくなれば、その歴史書に書かれた事が真実として知られる様になります。

フアナが病んでいたというのは、当時の権力者が彼女から王権を取り上げる為流したデマだったのかもと読んでいて感じました。

どちらにしても、様々な文献を調べそれを照らし合わせる事で矛盾点を浮き彫りにし真実だと思える事を想像するしか無さそうです。
タイム節穴とかあれば楽なんですけどねぇ。

広告

まとめ

今回、アルテはイレーネの肖像画を描き上げます。
出来上がった肖像画は、流されて生きるのでは無く自分の足でしっかりと立ち戦っている人に思えました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのmichal_ackermanによる画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

渋谷

パリピ孔明 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

パリピ孔明 1 ヤンマガKC 原作:四葉タト 漫画:小川亮 出版社:講談社 西暦234年、中国五丈原。 蜀の丞相、諸葛亮は死の床にありました。 死の間際、平和な世で生きたいと願った彼は気が付くとハロウ …

白い犬

クマ撃ちの女 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

クマ撃ちの女 5 BUNCHコミックス 作:安島薮太 出版社:新潮社 牧場に熊が出た。 カズキの祖父、矢木経由でその情報を知り、熊狩りに参加したチアキとカズキ。 その牧場を荒していた熊はチアキと彼女の …

アサルトライフル

怪獣8号 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

怪獣8号 2 ジャンプコミックス 作:松本直也 出版社:集英社 幼い頃、幼馴染の亜白ミナと怪獣を倒す防衛隊員になろうと約束した日比野カフカ(32歳)。 その約束を果たす為、一度は諦めた夢を追い駆け始め …

煙草

葬送のフリーレン 第十巻 登場人物・あらすじ・感想

葬送のフリーレン 10 少年サンデーコミックス 原作:山田鐘人 作画:アベツカサ 出版社:小学館 様々な依頼を受けながら北部高原を旅するフリーレン達。 デイーアゴルゼ(万物を黄金に変える魔法)により黄 …

犬

AIの遺電子 Blue Age 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

AIの遺電子 Blue Age 4 少年チャンピオン・コミックス 作:山田胡瓜 出版社:秋田書店 東京共創医療センターの研修医、朝倉亮司(あさくら りょうじ)。 彼は友人に連れられ行ったマッチングキャ …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。