はぐちさん 6 フィールコミックス
著:くらっぺ
出版社:祥伝社
日々の生活にお疲れ気味な女性「八千代」と無理すれば、なんにでもなれる不思議な生き物「はぐち」の生活の記録。
この巻では八千代の初恋の相手、松田の様子が描かれました。
登場人物
八千代
はぐちと暮らしているの女性
歌は可もなく不可も無くな感じ
はぐち
突然、八千代の所に現れた不思議な生き物
体の形を変えられる 無理をすれば何にでもなれる
思い出を奇跡に変えられる
歌は超上手い
桜
八千代のセンパイ
姉後肌の女性
ちっちゃい
気遣いの人
歌はジャイアン
ヒロセ
八千代の同僚
お酒とパチスロが大好き
物怖じしない性格
カラオケでは盛り上げ担当
芙蓉
八千代の隣に住む大学生
割と天然
じゅみょうとの暮らしは順調な模様
じゅみょう
芙蓉と一緒に暮らしている謎の生き物
人見知り、不器用、引きこもり
なんでも壊せる
はぐちに引っ張られ、少しずつだが人と触れ合う様になってきた
こたつは気に入ったようだ
松田
八千代の初恋の相手
通信会社代理店の営業
真面目な性格が災いし、かなり疲れている
長編 あらすじ
はぐちの一日
朝起きてから眠るまでのはぐちの日常。
日々の生活を全力で楽しんでいる模様。
カラオケ
八千代達とカラオケに出かけたはぐち。
彼女達が全員席を立ったタイミングで次の曲が始まってしまい、焦ったはぐちはマイクを握るのだが……。
かぶと虫
ある夏の夜、星を見ていたはぐちの頭にカブトムシが取り付いた。
八千代はしばらく放っておけば離れると放置したのだが、翌朝になってもカブトムシははぐちの頭に乗ったままだった。
はぐちが言うにはカブトムシは寂しいらしい。
無理矢理剥がすのも忍びなく、はぐちは頭にカブトムシを乗せたまま生活する事になった。
つりぼり
相変わらずお疲れ気味の八千代。
そんな八千代を桜は釣り堀に誘った。
桜は釣りで多少なりとも自然を感じ、八千代にリフレッシュして欲しいと考えたようだ。
クリスマス
来年こそ恋人を作ると言っていた八千代だが、今年も去年と同じくヒロセと桜と三人で飲んでいた。
家に帰っても普段と変わらぬまま聖なる夜は過ぎていく。
営業の松田
八千代の初恋の相手、松田は電車で乗り合わせる女性が八千代だと気付いた。
松田も八千代の事は昔から気になっていたが、クマの浮かんだ疲れた顔が地下鉄の窓の映り声を掛ける事は出来なかった。
疲れ気味の彼女の姿を見て頑張ろうと思う松田だったが、成績は伸び悩み客からもクレームを言われていた。
その事で悩み、眠れぬ日々は松田のクマを酷くしていた。
そんな時、以前営業の最中に知り合ったはぐちと再会する。
チラシ
時々ポストに投函されるチラシ。
はぐちはチラシを集め、籠を作ったり読み返したり等しているようだ。
ある日届いたのは焼き芋大会のチラシだった。
感想
今回は釣り堀のお話と松田の話が印象に残りました。
釣り堀の話は日差しの和らぐ秋ぐらいの季節でしょうか。
ぽかぽかとした太陽の光を感じるお話でした。
松田のお話は少ししんどいお話でした。
彼はその日起こった事を反芻してしまうタイプみたいで、辛い出来事がずっと頭を巡ってしまう様です。
思い悩み道が見えなくなったら、一休みしてみるのもいい。
そう思わせてくれるエピソードでした。
最後に六巻で好きなセリフ
八千代「―私、そいつのこと知り尽くしてるから……」(はぐちに渡した前のスマホに対して)
桜「元カレかなにか?」
まとめ
今回は長編といっても余り長いお話は無く、短編盛りだくさんな巻でした。
どの話も日々の生活に追われ忘れてしまいそうな何かを思い出させてくれる様なホワッとするエピソードでした。
唐揚げ食べたくなりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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