宝石商のメイド 1 MFC
作:やませちか
出版社:KADOKAWA/MFC
メイドが宝石を売る店「ローシュタイン」
大通りから外れた新参のその店に自分にふさわしい宝石との出会いを求め、客達は訪れる。
登場人物
エリヤ
宝石店ローシュタインで接客を行うメイド
ブルネットショートの少女。
店主は宝石の取引で世界中を飛び回っている為、宝石商の資格を持つエリヤが普段は店を切り盛りしている。
口髭の紳士
メイドが宝石を売っているという宝石店「ローシュタイン」の噂を聞き店を訪れる。
ラヴェンデル・リヒト・エルフェンバイン
大貴族エルフェンバイン家の四女
結婚にあたりティアラの制作をローシュタインに依頼する。
美術大学に通う学生
黒髪眼鏡の青年。
生活費に困窮し父のコレクションを売りにローシュタインを訪れた。
サラ・アリア
劇場の女帝と呼ばれる大女優
女優として成功したが、その為に捨てたモノを思い後悔と寂しさを抱えている。
眉毛と髯の老紳士
妻に送る為のルビーを求め、ローシュタインを訪れる。
アルフレッド・ローシュタイン
宝石店「ローシュタイン」店主
世界中を飛び回り宝石の仕入れを行っている。
店は彼の方針でアクセサリーに仕立てられたモノではなく、裸石(ルース)を多く扱っている。
眼鏡の老婦人
エリヤが初めて担当した客
一生懸命なエリヤの姿に宝石の購入を決めた。
あらすじ
メイドが接客を務める店、ローシュタイン。
その店には宝石と宝石商のメイド、エリヤとの会話を求め様々な客が訪れる。
ある時は噂を聞きつけた紳士が。
またある時は結婚を控えた大貴族の令嬢が。
生活費に困った貧乏学生が宝石を売りに来たり、大成功を収めた舞台女優が訪れる事もあった。
エリヤはそんな客達の話を聞き、彼らに一番必要な宝石を選び、その宝石にまつわる話を語っていく。
感想
店を訪れる客達は冒頭の紳士の様に興味本位でやってきた者もいますが、他の客は何かしら悩みを抱えていたりします。
その悩みをメイドで宝石商なエリヤが、提案した宝石と石にまつわる様々な話によって切り替えさせていく。
作品はそんな物語が美しく繊細なタッチで描き出されています。
今回は老紳士からお礼として差し出された紅茶を見て、目を丸くしていたエリヤがなんだか可愛かったです。
まとめ
時代としては恐らく19世紀でしょうか。
エマやシャーリー等の英国メイドのお話が好きだったので、こちらの作品も同様に楽しく読む事が出来ました。
次巻も色々ある様で読むのが楽しみです。
こちらの作品はコミックウォーカーでも一部無料で閲覧頂けます。
作者のやませちかさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。