スーパーカブ コミカライズ版 2 角川コミックス・エース
漫画:蟹丹
原作:トネ・コーケン
出版社:KADOKAWA
スーパーカブと女子高生をテーマにした作品のコミカライズ版です。
小熊の買った一万円のカブは前にはフロントバスケット、後部キャリアにはラゲージボックスと段々と快適さを増してきました。
あらすじ
カブを手に入れてから、小熊は少し変わった。
以前は物欲も無く、慎ましく暮らしていても特に不満は無かった。
だがカブに乗る様になって、行動範囲が広がりその事で目にする物が増えた。
そうなってくると、目にする物に興味が湧く。
手に入れるにはお金が必要だ。
母親が失踪し、奨学金で学校に通う小熊がお金を手に入れる為には働く他無い。
彼女は夏休み学校間で書類を運ぶ、クーリエというバイトを行う事にした。
片道20キロ、それを一日二往復。
単純計算で一日80キロを走る訳だ。
初日は初めてという事もあり、一往復で仕事は済んだ。
手にした封筒を見て、滑り出しは順調に思えた。
だがバイトを始めて何日か過ぎた時、突然の雨で小熊はずぶ濡れになった。
その後、なんとか無事に書類を渡し、担当の教師の言葉に甘え、雨宿りをさせて貰う。
陽が射したのを機に、教師に礼を言って帰途につく。
雨具を如何にかしないとと考えていた小熊を、再度雨が襲った。
雨の中、再びずぶ濡れになった小熊は、ホームセンターに向かった。
自転車用のレインコートを手にする小熊の目に、ある物が飛び込んで来た。
後日、バイト中に空模様が怪しくなる。
小熊はバイクを止め、後部のラゲージボックスから雨具を取り出す。
ピカピカのバイク用のレインウェア。
黄色と黒のそれは、降りしきる雨を完全に防いだ。
届け先に着いた小熊は、レインウェアの性能に満足し、雨空に向かって「ざまーみろ!」と嬉しいそうに叫んだ。
感想
雨の日のバイクは本当に辛いです。
そんな時、バイク用の雨具の存在は心強い味方です。
自転車用の物と違い、専用のレインウェアは撥水性と通気性に優れ、雨風を凌ぎ、内部の蒸れも対策されています。
昔、バイクに乗っていた時は鞄にずっと入れていました。
よくお世話になったものです。
この巻では小熊のバイトの他、礼子の夏休みの様子も描かれました。
彼女は物資の積み下ろしのバイトの傍ら、自身のカブで富士山に登る事を試みています。
富士山の山頂まで、カブで登った記録もあるようで、礼子の試みも絶対無理という事は無いようです。
ですが、やはり富士山は日本最高峰であり、危険な山でもあります。
挑戦には万全を期して望んで欲しいと思います。
まとめ
とても頑丈なカブですが、無茶をすればやはり壊れます。
バイクは壊れても修理できるかもしれません。
ですが失われた命は戻りません。
バイクは楽しいですが、安全運転は大事だと感じました。
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