青野くんに触りたいから死にたい 5 アフタヌーンKC
著:椎名うみ
出版社:講談社
自分が処女で無くなれば、青野を解放できるのでは優里は考え、藤本に協力を頼み、二人はラブホに向かいました。
藤本は青野を自ら招き入れ、青野に体を貸します。
ですが、結ばれる直前、優里の腹に傷が刻まれた事で二人が結ばれる事はありませんでした。
登場人物
青野瞳
青野の母
自殺して既に亡くなっている。
青野鉄平
青野の弟
過去の出来事から青野の事を嫌っている。
現在は祖母の家で暮らしている。
蒼太
学童に通う小学生、大翔の弟
彼の死には大翔が大きく関わっているようだ。
あらすじ
ラブホの事があった後、青野は優里の前から姿を消した。
その事で優里は、藤本、美桜と話し合う。
彼を探そうとする優里だが、痕跡も残さず連絡先も分からない相手を闇雲に探しても見つかる筈もない。
そう説得する藤本に青野は自分から遠く離れる事は出来ないから近くにいる筈と返す。
傷の事もあり藤本は優里を気遣った。
美桜は現在の状況を纏め、優里のお腹の傷が一定以上自分の命を捧げた印ではないかと話す。
しかし、傷の酷さを考えると警鐘とも考えられる。
美桜は青野が帰って来ないパターンを二つ上げた。
一つは青野自身の意思、もう一つは契約が進み黒青野が強くなった事で青野が自分の意思で動けないかだ。
黒青野が強くなっているとして彼が何を考え動いているのかは分からない。
そんな事を話していると美桜は時間の事を口にした。
藤本は結菜達と会う約束をしていた。
じゃあと青野を探そうとする優里に藤本は同行を求めた。
青野を探したい優里に藤本は大翔の様子がおかしい事を告げた。
感想
小学生の大翔の弟、蒼太。
青野の弟、鉄平。
二人の弟には、どちらも兄に置き去りにされた過去があります。
死ぬ事になったのは兄弟、逆ですがこの事が蒼太の件にどう影響を及ぼすのか次巻が楽しみです。
また、今回印象に残ったのは藤本の家族なんだから分かり合えるという言葉でした。
恐らく彼の家庭は幸せなのでしょう。
家族とはいえ他人であり考え方や価値観はそれぞれ違います。
作中の優里の表情は藤本との違いにショックを受けている様に見えました。
それが優里を同じく家族に問題を抱えていた青野にさらに強く引き寄せるの事になるのではと思ってしまいました。
まとめ
今回は、大翔の周りの霊がかなり直接的な行動に出た場面でお話が途切れています。
すごく続きが気になります。
この作品はpixivコミックにて一部無料で読む事が可能です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。