青野くんに触りたいから死にたい 4 アフタヌーンKC
著:椎名うみ
出版社:講談社
美桜に紹介され、彼女の従兄、春希(はるき)の勤める小学校で夏休み児童の面倒を見る事にした優里。
彼女はそこで幽霊の見える小学生、渡瀬と出会います。
その渡瀬を含めた三人の行った遊びの延長の様な儀式は、彼らに霊との関りをもたらしてしまうのでした。
あらすじ
四つ首様と呼ばれるおまじないを行った、渡瀬、結菜、大翔の三人は全員、手に書いた文字の形に皮膚が割け、その後、幽霊が見える様になってしまった。
更に渡瀬はそれ以来、学童を休み家にこもっているようだ。
優里は青野から、渡瀬に会いたいと打診される。
彼は幽霊が元から見えると言っていた渡瀬と話し、自身の事を聞きたいと考えていた。
また、四つ首様についても、幽霊の自分なら力になれるかも口にする。
優里は彼の提案を受け、小学生たちと青野を引き合わせる事にした。
呼び出された結菜と大翔は、青野を見て怯えた表情を見せた。
二人が幽霊が見えると言った事は本当のようだ。
怖がる二人を宥める為、藤本が青野に一発ギャグをするよう提案。
気乗りしない青野が、照れながら行った一発ギャグ「フラミンゴ」はゴリッゴリに滑った。
顔を真っ赤に染めて、一発ギャグなんて出来る訳がないと口にした青野を、辛辣な藤本の言葉と、優里の気遣いが襲う。
だが、全く受けなかったが、結菜たちは青野に対する警戒心を少し解いたようだ。
手助けがしたいと言った青野に、結菜はこんな事になるなんてと涙を滲ませた。
感想
今回はあらすじの小学生たちの話から、美桜が様々な情報から行きついた優里の状態、青野の現在の本当の姿、血の穢れを嫌う事から生贄の処女性の話へと続き、最後には藤本と共にラブホへとお話が目まぐるしく展開しました。
生贄には純潔な乙女が捧げられる。
日本でも神への供物として若い娘を捧げたり、西洋では悪魔への生贄が処女だったりと西洋も東洋も、処女性に何か特別なモノを見るのは変わらないようです。
また小学生達には、青野が人ではないモノに見えていました。
その事が分かり、青野が優里が見ている姿であるのなら幽霊というだけであそこまで怯えるのはおかしいなと感じていたので、三巻で渡瀬が青野を見て怯えた理由や今巻の冒頭、結菜と大翔の表情にも納得が出来ました。
まとめ
作中に出てきた異形が元々青野の中にあったモノなのか、優里の願いで霊的なモノと青野の魂が融合したのか。
まだまだ謎は多く、相変わらず優里の姉の翠とおかんはムカつくし、藤本はいい奴だしで続きが気になります。
この作品はpixivコミックにて一部無料で読む事が可能です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。