コーヒームーン 4
著:牡丹もちと
出版社:KADOKAWA
父の死を回避しようと生まれたもう一人のピエタ。
そのもう一人は時間を操り、彼女の幸せな誕生日を延々とループさせていた。
ピエタはそんな自錬魔(じれんま)を受け入れ、時間に関する能力を得た。
彼女はその能力を使い、友人のニケに嫉妬心を燃やす少女、ベアニーチェの炎の攻撃からニケを守り、力に覚醒したニケと共にベアニーチェを撃退。
自分達に力を与えた存在を突き止める事を宣言した。
登場人物
ステファニー
瓶底眼鏡の女性
炎を操る少女、ベアニーチェが所属している組織「シザジーズ」と敵対している集団、フルムーンの一人。
絶望に渦巻く目を持つピエタ達を仲間にさそう。
ウジェーナ・ドラクロワ
シザジーズのメンバーの一人
重力使い。
上流階級であるキアロを嫉妬している。
あらすじ
新たに決意を固めたピエタは、姿を消したベアニーチェを探し当て、彼女に力の根源について尋ねる。
ベアニーチェは知らないようだが、彼女が所属する「シザジーズ」の幹部なら知っているかもしれないらしい。
敵対している相手と接触したピエタをキアロは責めるが、ともかくとしてシザジーズというピエタやニケと同じ能力者の集団が、街で事件を起こしている事は分かった。
その後、襲われる危険を考え、駄苗とニケ、そしてピエタを車で送っていたキアロの前にステファニーと名乗る女性が現れる。
彼女はピエタ達を橋の下に出現させた扉の中に誘い、その奥にいた仲間だろう少女たちの前で、自分達がシザジーズと対抗している組織「フルムーン」だと名乗った。
感想
前巻の後半、ニケを襲ったベアニーチェのエピソードから、物語はジレンマによって力を手に入れた少女達の能力バトルへとテイストが変わりました。
この巻では自分達以外の能力者を認めない「シザジーズ」にピエタ達は襲われる事になります。
主人公のピエタの能力、時を止める力はかなり強力だと思うのですが、如何せんピエタ自身がJOJOの承太郎の様に戦う性格ではないので、相手を圧倒する様な展開にはなりませんでした。
逆にシザジーズ達はかなり攻撃的な性格の者が多く、ガンガンに殺しにきています。
冒頭とは違いバトル漫画になった本作。
次の展開が全く読めないのでどんな物語になるのか分かりませんが、ともかくとしてピエタ達には幸せになってもらいたいです。
まとめ
この巻のラスト、シザジーズの一人に胸を貫かれたピエタ。
彼女は無事なのか? それを知った仲間達の行動は?
先が気になります。
こちらの作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。