雨と君と 2 KCデラックス
著:二階堂幸
出版社:講談社
のんびりとした犬(たぬ、ゲフンゲフン)とお姉さんの日々を描いた作品、第二巻。
登場人物
マラカス少女
オカッパの女の子。
無心でマラカスを振る。
めだか
お下げ女学生
落ちたリンゴを洗っていた犬を見てアライグマと勘違いした。
美々(みみ)
お姉さんの学生時代からの友人
ユルフワロングのキリッとした美人。
正体に触れる発言をしたため犬には警戒された。
レン
お姉さんの学生時代からの友人
黒髪セミロングのフワッとした美人。
柔らかい物腰ゆえか犬にすぐ懐かれた。
テル
お姉さんの双子の弟
双子だけに顔はお姉さんにそっくり。
設計の仕事をしている。
妻帯者。
ワコ
テルの奥さん
ショートボブで眼鏡の女性。
妊娠中。
あらすじ
夏が終わり紅葉の季節。
散歩に出かけたお姉さんと犬はそこで毬栗を見つける。
どうやら食べたいらしい犬の要望を聞き、お姉さんは靴で踏んで栗の実を出してやった。
「帰ったら茹でててあげるから……」
そう言ったお姉さんだったが、犬は栗の実を皮ごとバリバリと食べていた。
一瞬固まったお姉さんに犬はもっとと要求する。
それに応え、毬栗を剥いてやったお姉さんは、一息吐こうとベンチに腰かけた。
銀杏の葉と金木犀の花が風で舞う。
秋を満喫したお姉さんは、犬と一通り遊ぶと帰ろうと声を掛けた。
帰り道にはススキを採って、後はスーパーで団子の粉を買う。
お皿に乗せた茹でた団子と瓶に活けたススキ。
ベランダから見る夜空には満月が浮かんでいた。
感想
今回は冒頭、銀杏と栗から始まり、秋を舞台にお姉さんの友人二人や弟夫婦等、新たな人物が登場しました。
その中でもユルフワロングの美人さん、美々が個人的には可愛かったです。
犬には警戒されていましたが、さりげなく彼用の水餃子(白菜のみ、犬はハフハフいいながら食べてた)を作ってあげたり等、サバサバした態度から見える優しさがとても好感が持てました。(犬には拒絶されていましたが)
まとめ
今回も動物病院の先生は犬の思いを酌んで「犬ですね」と答えていました。彼の心にモヤモヤが溜まらないかちょっと心配です。
こちらの作品はヤングマガジン公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
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