小説長編

十二国記 白銀の墟 玄の月 第三巻 登場人物・感想

投稿日:2019年11月12日 更新日:

虎
白銀の墟 玄の月 3

著:小野不由美
画:山田章博
出版社: 新潮社 新潮文庫

十二国記の第九作目、その第三巻目。
今回は一巻、二巻で登場した人物について書きたいと思います。
上記二つをお読みで無い方には、若干のネタバレになるかもしれません。

また、登場する全ての人物を網羅している訳ではありません。
予めご了承下さい。
だって多すぎるんだもの。

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登場人物

驍宗(ぎょうそう)
戴国の王、阿選の計略により現在行方不明

泰麒(たいき)
戴国の麒麟、民を救う為、白圭宮に戻った。
現在は角と使令を失っている。
日本での過酷な日々が幼い彼を鍛え上げた。

李斎(りさい)
瑞州師中軍将軍
隻腕の女将軍、驍宗を探し戴を奔走する。

飛燕(ひえん)
李斎の騎獣
黒いの狼の顔に翼を持つ天馬という妖獣
泰麒によく懐いていた。

計都(けいと)
驍宗の騎獣
騶虞(すうぐ)という虎に似た妖獣
騎獣の中では最高といわれる。

阿選(あせん)
戴国偽王
驍宗を策により宮廷から排し、戴国に君臨した。
その後は表舞台に立たず、政を官に任せている。

項梁(こうりょう)
禁軍中軍の師帥(しすい)、暗器の使い手
民の中に身を隠していたが、李斎と再会後は、彼女と共に泰麒をまもる。

英章(えいしょう)
禁軍中将軍
元驍宗の麾下、阿選の謀反の後、機会を待つ為身を隠した。

正頼(せいらい)
元瑞州令尹
現在は捕らえられ獄中にいる。
幼い泰麒をよくからかっていた。

去思(きょし)
道勧、瑞雲観の道士
項梁と共に李斎に同道する。
杖術を多少使える。

淵澄(えんちょう)
瑞雲観の監院
寺が焼かれた後、生き残った道士たちを纏めていた。

鄷都(ほうと)
村々を回り薬を売る神農の一人
李斎達に同道する。
目端が利き、堅い李斎と民の仲介をする事も多い。

巖趙(がんちょう)
禁軍左軍将軍
元驍宗の麾下、生粋の武人
現在は王宮にてニート中

臥信(がしん)
瑞州師右軍将軍
元驍宗の麾下、阿選の乱の後、姿を消した。

張運(ちょううん)
阿選が任命した現在の冢宰
人を落として自分を上げるタイプ、小者感が凄い

耶利(やと)
泰麒の護衛についた少女
相手の地位におもねる事が無い。

朽桟(きゅうさん)
函養山を仕切る土匪
家族と仲間を守る事に重きを置く。

琅燦(ろうさん)
冬官長大司空
元驍宗の麾下、よく分からない人

恵棟(けいとう)
三巻の時点では瑞州州宰
阿選の麾下、真面目で有能

※思い違い、勘違い等あるかもしれません。

感想

今回、読んで感じたは泰麒の強さ、したたかさが幼い時とはまるで違うという事でした。

それは「魔性の子」における様々な出来事、経験があったからの様に思います。
日本での学生生活における経験。
記憶を失っていたとはいえ、傲濫や汕子がした事は彼の心に普通の麒麟が経験し得ないものを残したのでしょう。

意思の力で己の性を捩じ伏せる。

琅燦の彼を評した言葉も分かる気がします。

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まとめ

三巻を読んで一巻、二巻のみならず、シリーズを通した全ての事柄が布石となって集約して来た様に感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのAndrew Swinfieldによる画像です。
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