小説長編

ラピスの心臓 2.残酷な手法 あらすじ・感想等

投稿日:2018年10月17日 更新日:

宝石
ラピスの心臓 2.残酷な手法
著:羽二重銀太郎
画:一式箱
出版社: KADOKAWA/エンターブレイン

濁石を持った隻眼の青年シュオウの活躍を描く物語、第二巻。
ムラクモ王国の従士として辺境の砦へ派遣されたシュオウは、隣国アベンチュリンの女王の陰謀に巻き込まれす。

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あらすじ

ムラクモの公爵家の一つアデリュリア。
そのアデリュリアの旗下である左硬軍への配属をもとめたアミュ・アデリュリアの要請を国軍元帥グエンは国に英雄など要らないという考えの元、棄却する。

その後、グエンの采配で王国軍の従士として任地に赴いたシュオウ。
そこは隣国アベンチュリンとの国境を守備するシワス砦だった。

アベンチュリンはほぼ属国のような状態で戦に敗れた後、収穫された作物をムラクモに納める事で王家を存続させている。
つまり、アベンチュリンがムラクモを攻める事はほぼ無いと言っていい。

砦の人員は飽和状態でシュオウは仕事も与えられず無為な日々を送っていた。

そんな折、アベンチュリンの王子が砦を訪れる。
彼は女王の親書を携えており、それには砦の兵を王宮に招き歓待したいと記されていた。

砦の指揮官コレン男爵は面倒を嫌い現場を監督しているヒノカジ従曹に招きを受けるよう命令し対応を一任する。

従曹は砦内で志願者を募り真っ先に手を上げたシュオウと、同じく志願した孫娘であり砦の従士でもあるミヤヒを連れ、アベンチュリンの王都を目指し砦を発った。

訪れた王都で女王の策略により捕らえられた三人。
シュオウはヒノカジとミヤヒの二人を救うため、女王に命に従い親書を持ってシワス砦を目指す。

感想

彼は広い世界を知るため、師の元を離れムラクモにやってきました。
しかし、アベンチュリンで見たものは人々の醜い感情でした。
彼は自分が一体どうしたいのか悩み考えながら解決策を求めます。

二巻では幼少期より師匠のアマネとしか交流がなかったシュオウが、ヒノカジやミヤヒと接することで人との付き合い方を少しずつ学んでゆきます。

彼の成長や考え方が大変面白く感じました。

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印象に残った個所

・氷長石アミュ・アデュレリアとの会話
アミュは見た目は少女ですが、石の力で百年以上生きています。
年長者との会話でシュオウの心が、少し軽くなるシーンは読んでいる人の気持ちも軽くさせる気がします。

・グエンに対するシュオウの言葉
グエンは公爵でありながら影の権力者として、ムラクモという国を支配しています。
彼に逆らう事はこの国において死を意味します。

グエンは内部の揉め事で他国を刺激しないよう、アベンチュリンに対してムラクモが制裁を加える事を否定します。
彼はムラクモという国を優先し、シュオウに二人を見捨て全てを忘れるならと王都での仕事と金の支給を提案します。

しかしシュオウは提案を拒否します。
何故だと問うグエンにシュオウが返した答えは、食べ物がまずいでした。

二人の命を背負ってから何を食べても味がしない。
こんな状態で生きていくのは嫌だから二人を助けるのに力を貸して欲しい、無理なら一人でもアベンチュリンに戻る。

シュオウの答えはグエンの笑いを誘い、グエンの考えを変えさせることになります。

まとめ

この物語はこの二巻目で刊行が途絶えています。
お読みになり続きが気になった方は小説家になろうにて投稿が再開されておりますのでそちらをお読みください。

シュオウの活躍に心が躍ります。

作品はこちらから閲覧いただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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