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ゴブリンスレイヤー 第十巻 冒頭部分あらすじ・感想・印象に残ったもの

投稿日:2019年3月16日 更新日:

葡萄
ゴブリンスレイヤー10

著:蝸牛くも
画:神無月登
出版社: SBクリエイティブ GA文庫

ゴブリン退治しかしない変わった冒険者、ゴブリンスレイヤーの物語、第十弾。
今回は不名誉な噂を流された女神官の先輩、葡萄尼僧とその陰で暗躍する混沌の勢力のお話です。

ゴブリンスレイヤーは、いつも通りゴブリン退治をします。

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冒頭部分 あらすじ

女神官と二人、ゴブリン退治に赴いていたゴブリンスレイヤーは、女神官から地母神の寺院で行われる、ぶどう酒作りについて話しを聞く。

仕事を終え、受付嬢に報告をする。
今回は少し規模が大きく、魔狼を飼っていた事を女神官が受付嬢に話している。

報告を終え、報酬を山分けし、ギルドに来ていた牛飼娘に注意され、女神官に着替えて来るように促し仲間の下へ向かう。
仲間の下で着替えを終えた女神官と共に、今回のゴブリン退治について説明した。

今回仲間の三人には、地母神の寺院の葡萄園の警備に当たってもらった。
ゴブリン退治の依頼と重なったため、女神官はゴブリンスレイヤーに同行したという訳だ。

話題は葡萄園からぶどう酒へと変わっていた。
鉱人道士は酒には目がないようで、出来た酒をぜひ呑ませてほしいと口にした。
女神官は照れながら私達が作ったものでよければとそれに答えた。

ぶどう酒づくりは毎年行っているらしく、収穫祭で振舞われる酒も寺院で作っているそうだ。
酒宴は進み皆かなり出来上がった頃、チーズを獣人女給に注文した蜥蜴僧侶が、葡萄園のはずれに小さな足跡があったと告げる。

即座にゴブリンだとゴブリンスレイヤーは答えた。
葡萄園にむかい、足跡を確認する旨を蜥蜴僧侶に伝える。
話しのキリが良い所で、獣人女給がチーズが盛られた皿をテーブルに置いていく。

巾着状に誂えられたチーズを一つ、丸呑みするように食べ蜥蜴僧侶は叫んだ。

「おお、甘露!」

印象に残ったもの

・水の街でのランナーの話
水の街での仕事の様子はまるで、文体や雰囲気がシャドウランを読んでいるような感覚になりました。
昔大好きでリプレイや漫画を読んでいたので、懐かしい気持ちになりました。

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感想

今回は混沌勢力の暗躍で、様々な場所が舞台になっています。
その中でも水の街での一幕はシャドウラン*を思わせるものでした。

他にも古の名剣のルビがカシナートだったり、様々な個所で過去の作品へのオマージュが見られます。
この作品は物語としても大変面白いですが、元ネタを知っているとより一層楽しめると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

*シャドウラン
近未来を舞台にしたTRPG。
魔法や神話生物が復活し普通の人間からエルフやドワーフ等の亜人が生まれた。

銃と魔法、サイボーグ(生身の肉体にサイバーウェアを組み込んで反射速度、筋力などを強化している。極限までサイバーウェアを組み込み戦闘マシーンと化した者はストリート・サムライと呼ばれる)ハッカーなどが混在する世界で、ランと呼ばれる非合法な仕事を請け負うランナーたちの活躍を描いた作品。

亜人たちは人から排斥され、暴動を起こした過去があったりと社会問題も組み込んでいる。

Jill WellingtonによるPixabayからの画像です。
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